【MLB】 二塁手トーレスがタイガース加入 1年契約で復活期す 躍進タイガースは打線に厚み
日本時間12月28日、フリーエージェントとなっていた内野手グレイバー・トーレスとタイガースが1年契約に合意したことを「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者らが伝えた。契約は1年1500万ドル。今季2014年以来のプレーオフに進出し、追い風が吹くタイガースに新たな戦力が加わった。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 28歳のグレイバー・トーレスは、これまでヤンキース一筋でオールスター選出2度の二塁手。FAイヤーの今季はやや不振に陥り、154試合で15本塁打、OPS.709、守備指標OAA-7と攻守に振るわなかった。しかし、シーズン最後の2ヶ月では、打率.306、出塁率.375、長打率.418と復調。プレーオフでもチームのワールドシリーズ進出に貢献する活躍を見せた。自身初めてのFAとなった今オフは、短期契約を結んで復活を図り、再びFA市場に出てより良い契約を得る算段だったようだ。事実、他球団からの長期契約のオファーを断り、タイガースとの1年契約を選んでいたという。 タイガースは二塁にコルト・キースという若手のレギュラーが既にいる。デビュー前に6年契約を与えられた有望株のキースは、1年目に攻守でまずまずの活躍を見せていた。しかし、トーレスが加入後も正二塁手を務めることで、キースは一塁へとコンバートされる見込み。タイガースの一塁はもともと2020年ドラフト全体1位指名のスペンサー・トーケルソンの定位置だったが、トーケルソンはなかなかMLBの舞台で開花せず。4年目の来季はスポットをかけて争うことになる。 平均以上の攻撃力を持つ二塁手として長らく活躍してきたトーレスが加入し、タイガース打線は厚みを増した。今季は躍進を遂げたものの、チームOPSはMLB24位と打線は未だ迫力不足だ。 タイガースは三塁手アレックス・ブレグマンの争奪戦にも加わっていたが、トーレスの加入によってブレグマン獲得の機運はトーンダウンするかもしれない。編成本部長のスコット・ハリスはブレグマン獲得について問われ、「我々が今いる場所に満足している」とコメントを残している。