ますおか・岡田圭右、石川県で宇宙の神秘に出会う 心向くままの旅風景がもたらすささやかな癒し<名湯秘湯 ゆるり旅>
11月8日に放送した「名湯秘湯 ゆるり旅」(毎週水曜 夜8:00-9:00、BSJapanext)の舞台は石川県。ますだおかだの岡田圭右が「温泉総選挙」女子部門全国1位に輝いた温泉を満喫したり、“宇宙の謎”にも迫ることに。さらにズワイガニを2杯も使った贅沢会席にも舌鼓を打つなど、石川県の魅力を骨の髄まで堪能していた。 【写真】岡田圭右、地下1000mから湧き出る温泉で最高の笑顔 ■「温泉総選挙」女子旅部門全国1位の湯へ 前回に続き、石川県を旅する岡田。羽咋市に到着した岡田が最初に目にしたのは「UFOのまちへようこそ」と書かれた謎の看板だ。 「UFOのまち」を自称する羽咋市とUFOの関係の謎に迫るべく向かったのは、「ユーフォリア千里浜」。建物やオブジェもどこかUFOを感じさせる不可思議な造りで、謎は深まるばかり。しかもユーフォリア千里浜の支配人に尋ねてみたところ、“館内にはUFOと関係のあるものは何もない”と言われて出鼻を挫かれてしまう。 ひとまずUFOのことは脇に置き、岡田は羽咋市が誇る「千里浜温泉郷」へ。「千里浜温泉郷」には温泉が3つあり、その泉質の良さから「温泉総選挙」で女子旅部門全国1位を獲得している。同温泉は地下1000mから湧き出る琥珀色の温泉が特徴だ さっそく岡田が入った内風呂は、豊富な湯量を活かした源泉掛け流し。肌あたりも柔らかなお湯で、冷え性や皮膚の乾燥に効果的だという。湯に浸かった岡田は、「鉄分が豊富な香りや~」とあまりの気持ちよさに深くため息をひとつ。「入るだけでお肌がすべすべなのよ!化粧水みたいで女子ウケするのも納得や~」と、女子旅部門における高評価に納得していた。 温泉郷のお湯を堪能した岡田だが、どうしてもUFOのことは頭から洗い流せなかったらしい。そこで次に訪れたのは、田園の中にある明らかに場違いなUFO型のドーム。横にはロケットもあり、今度こそUFOの謎が解けるのではないかと館内へ急ぐ。 なかに入った岡田が職員に施設のことを尋ねてみると、なんとこのUFOのようなドーム型施設は「宇宙科学博物館」だった。横のロケットは、過去に実際に使用したことのある本物のロケットなのだとか。館内にどんなものがあるのか気になる岡田は、館内で出会った高野さんに中へ案内してもらうことにした。 ■貴重な品があふれる施設で「宇宙人はいるんですか?」 同施設は「コスモアイル羽咋」という名前で、アメリカ・旧ソ連が開発した宇宙船や宇宙機材が展示されている。しかもすべてが本物でレプリカは一切ないというこだわりぶり。なかでも目玉は、旧ソ連が1960年代に打ち上げていた宇宙船「ヴォストーク宇宙船カプセル」。あのユーリィ・ガガーリンも乗っていたとされる、実際に宇宙を飛んで帰還した実物機だ。 さらに、1970年代にアメリカが惑星探索のため打ち上げた「ボイジャー惑星探査機」を発見。同探査機には金属の円盤がついており、何やら人類の壮大なミッションを担っていたという。詳しく聞いてみると、円盤はゴールデンレコードと呼ばれる「人類が宇宙人に出した手紙」なのだとか。 宇宙人がこれを見つけて針を落とせば人類からのメッセージが聞ける、世界で1枚の原盤。なぜこのような貴重な機材が羽咋市にあるかというと、古くから伝わる伝説に理由があるという。 実は羽咋市には古くからUFOの目撃証言があり、それが記された文献も残されている。羽咋市はそこに着目し、UFOで町おこしをおこなっているそうだ。ちなみに同機材は、市職員だった高野さんがNASAに交渉して「100年間無料で借りる」という契約を取り付けたことも話してくれた。 「ぶっちゃけ、宇宙人はいるんですか?UFOは実在するんですか?」と、高野さんにどうしても聞きたかった質問を投げかけた岡田。それに対し、高野さんは「実在します」と即答する。 UFOに関することが書かれた機密情報に関わる書籍によると、宇宙人はおよそ5万年前から地球に来ており、しかも3~4種類ほどの宇宙人がいるという。コスモアイル羽咋で羽咋市と宇宙の関係や、ロマンあふれる宇宙人の存在について多くを学んだ岡田だった。 ■砂浜の出会い 宇宙の謎も解け、街を散策していた岡田がやってきたのは「千里浜」。新鮮な日本海の幸を自分で焼いて食べられる浜焼き店などを堪能しつつ、岡田は海岸の砂で作られた巨大な「砂像」に目を奪われる。「砂像」は羽咋市が誇る砂の芸術で、造形も繊細。ビワを持つ女性の両隣りに竜と猪が控えるというモチーフながら、猪の毛流れまでしっかり描かれている圧巻のクオリティだ。 ちょうど砂像を手掛けていたこの道30年のクリエイター・古永さんに聞いてみると、制作を始めたのはお盆…8月ころなのだとか。コツコツ作業を進めているという古永さんに、岡田は「しゃべっとっても穏やかな…柔らかな人やけど、ごっつ忍耐強いねんな!」と感動したようす。すっかり意気投合していた。 古永さんと別れたあと、近くにあった「いい道の駅 のと千里浜」へ立ち寄ることにした岡田。地元で人気のジェラート屋を覗くと、ずば抜けて「能登の塩」味のジェラートが大人気とのこと。生憎この日はもう完売していたのだが、岡田はどうにかお願いして一口分だけ余りをいただくことに成功する。 「どうしてもあげたい人がおんねん」と能登の塩ジェラートを持って岡田が向かった先は、先ほどの砂像職人・古永さん。暑いなか長時間作業をする職人への、ささやかなプレゼントを贈ったのだった。 散策を楽しんだ岡田は、大自然の中にあるホテル「休暇村 能登千里浜」へ。国立公園の中にある同リゾートホテルは、落ち着いた空間の客室と源泉掛け流しの温泉「美肌の湯」が自慢だ。 歩き回って程よく疲れの溜まっていた岡田は、さっそく温泉へ向かう。「やってきました!いただきます!」と入湯するやいなや、「はぁ~気持ちいい!」と身体の芯からほぐれた表情を浮かべた。肌あたりがとろけるようだと評判の「なみなみの湯」は、まるでシルクのようなしっとり感で、女性だけでなく男性からも人気がある。優しく届く潮風を感じながら、絹の湯をしっかりと堪能した岡田であった。 ■リゾートホテルでカニ・カニ・カニ そして温泉のあとは、お待ちかねのディナー。今回はやはり石川県の自慢・ズワイガニ会席をいただくことに。なんと「休暇村 能登千里浜」の会席料理は、ズワイガニを2杯も使用しているという。 茹でズワイガニを口に含むなり、「うまい!!うまいわ~」と大声で絶賛する岡田。ほかにも蟹刺しや焼き蟹、そしてメインは冬にうってつけの“蟹すき鍋”など、思う存分カニを堪能していく。 締めには、待ってましたと言わんばかりの蟹雑炊。石川県が誇る滋味を隅まで味わい尽くした岡田は、「最高のお味でした!」と満面の笑みを浮かべていた。 ■1番人気のフレーバーを差し入れる心意気 今回のゆるり旅で岡田が見せたのは、人との出会いを大事にする旅番組ならではの一面。ジェラート屋に立ち寄り、砂像職人・古永さんにプレゼントするという心温まる場面だ。 人気商品ゆえ売り切れているというフレーバーをひと口だけでも…というシーンには、アイス好きの岡田とはいえ無理を言うものだと思った。しかしフタを開けてみると、購入したジェラートは砂像職人への差し入れ。一番人気の味を自分ではなく他人に振舞う姿といい、岡田の気遣いが印象深いシーンといえる。 旅番組で大事なのは、なんといっても人との出会い・触れ合いだ。“旅好き”で“人好き”な岡田だけに、今後も現代では少なりがちな心温まる触れ合いの風景に期待したい。