“潜在教員”発掘を狙った県教委のＰＲイベント＝鹿児島市のイオンモール鹿児島

　教員免許を持っているが、家庭の事情などで教壇に立っていない。そんな“潜在教員”を掘り起こそうと鹿児島県教育委員会は２０日、ＰＲイベントを鹿児島市の商業施設で開いた。最新の教育事情が学べる講座や臨時的任用教員（臨時教員）の募集内容などを紹介した。 新年度は目の前なのに先生がいない…鹿児島県教委が臨時教員2000人募集　特設サイト開き猛アピール

　県教委によると、この日は８人が相談に訪れた。現場復帰することへの不安や、労働環境についての疑問などについて、教職員課の職員がアドバイスした。会場では臨時教員募集のチラシを約３５０人に配布した。 　立ち寄った同市の４０代女性は、中学校教諭として勤務していたが、子育てを機に退職。現在は教員業務支援員として働いており、再び教えることに興味があるという。ブランクが不安だったが、講座を案内され「前向きに受講を検討してみたい」と意欲的だった。 　同市に住む別の４０代女性は教員経験はないが、学生時代に予備校講師を務めた。臨時教員や講師の勤務形態を尋ねたという。ただ「契約が１年ごとで、満了後の身分保障がないのが不安。もう少し考えてみたい」と慎重な姿勢を見せた。