「きれい」な珍客、迷い込んだ? 南西諸島で少数繁殖のムラサキサギ、長野県内で確認
長野県内で確認されるのは珍しいサギ科の鳥ムラサキサギが長野県安曇野市内に飛来した。2日、田んぼの中で餌をついばんだり、羽繕いしたりする様子が見られた。 【写真】大空を華麗に舞うムラサキサギ
「アルプス白鳥の会」代表の会田仁さん(75)=安曇野市穂高有明=によると、市内での確認は2016年に幼鳥が飛来して以来。6月下旬から目撃されるようになった。会田さんは「首の模様や、紫がかった羽の色がきれい」と見守っている。
ムラサキサギは、夏季を中国北東部やユーラシア大陸西部で過ごし、冬季はアフリカ大陸などで越冬する。国内では南西諸島で少数が繁殖する。
信州野鳥の会顧問の丸山隆さん(74)=松本市南原=によると、この個体は羽の色などから成鳥になる前の個体とみられるという。丸山さんは「繁殖に参加していない個体が本来の移動ルートから外れて迷い込んだのではないか」と推測していた。