折り紙で作ったチョウ4万2516匹 小学校の児童が創立150周年記念してチャレンジ ギネス世界記録に申請へ 埼玉・嵐山の菅谷小
埼玉県嵐山町菅谷の町立菅谷小学校(児童数414人)の全校児童らが18日、折り紙で作ったチョウの最大展示数の「ギネス世界記録チャレンジ」に挑戦した。チョウは4万2516匹で、従来の数を上回り新記録を達成。近くギネスワールドレコーズに認定を申請する。児童は「皆で協力して達成できて、うれしい」と喜んだ。 児童らが作った折り紙のチョウ【写真2枚】
ギネス世界記録チャレンジは同小の創立150周年を記念して行われた。児童は夏休み期間中、7・5センチ四方の折り紙で1人当たり60匹余りのチョウを制作し、学校に持ち寄った。制作には教職員や家族、PTA関係者らも協力した。チョウは町内に生息する国蝶オオムラサキにちなんだという。 18日には赤や青、緑色などの折り紙が、プラスチック段ボールと模造紙に張られて同校体育館に展示され、証人9人が総数や出来栄えを確認した。 児童は体育館に集まり、記録ルールに従って5分間、折り紙が展示された状態であることを見守った。折り紙の総数が「42516」と伝えられると、歓声や拍手が沸いた。 折り紙で作ったこれまでのチョウの最多展示数は、南アフリカ・ケープタウンで作られた2万9416匹。菅谷小の記録は1万3千匹余り上回る形となった。 6年の浅見ひまりさん(11)は夏休み中、毎日1枚ずつ折った。「ギネス記録は初めての挑戦で、楽しみな気持ちだった」と笑顔を見せる。4年の井上空珂さん(10)は「皆と協力したかいがあった。うれしかった」と明かし、2年の林ゆあさん(7)は「チョウの折り方はクラスで練習した。こんなに折ったことはなかった。おばあちゃんも折ってくれた」と話した。
同校は1874年に創立し、今年11月2日には150周年記念式典が開かれる。荒川統校長(49)は、ギネス世界記録チャレンジについて「10月には申請を出し、記念式典でアナウンスしたい」と語った。