まひろの力で道長復活も「秘密バレた?」次の修羅場の前兆か…SNSは緊張状態に【光る君へ】
明子さまにバレた?「それはヤバイ」焦るSNS
そしてもう一つハラハラしたのは、倒れた道長を前にしての、倫子様と明子様のやり取り。一見おだやかな会話だけど、倫子はチョコチョコと正妻ムーブをかまし、明子は「本当に愛されてるのは私」というマウントを取ってくる。この本音を隠した、京都人らしい(偏見)きつーい会話に「温厚に話してるけど心はドロドロな2人」「オリンピック決勝のようなハイレベルの女の駆け引き」「周りに魑魅魍魎みたいなのが見えた気がした」「怖すぎてむせた」などの恐怖にふるえる言葉が。 生死の境をさまよった道長君だけど、まひろに夢(あるいは生霊?)で呼びかけられ、それに応えた瞬間、息を吹き返した。これに関してはめでたい限りだけど、問題は側にいた明子様が「明子です」と応えたこと。これはどうも夢のなかだけでなく、うわ言でも「まひろ」とつぶやいてしまった可能性が大なわけで…人一人呪い殺せるほどの殺傷力を持つ明子様に、まひろの存在がバレてしまったのでは?! と、SNSには焦りの声が殺到。 「『殿…明子にございます』あ、これ、『まひろ』って言ってるね。間違いなく言ってる」「道長が倒れたのが明子の所でなく、倫子の所だったら『まひろ』でバレていた」「倫子は嫉妬する程度かもしれないけど、明子は憎しみに操られるタイプ。道長、前途多難」「一晩中看病してくれたであろう明子を見て、目覚めた道長の反応が明らかに(あれ、まひろは?)みたいにキョロキョロするの、ホントコイツ…って思う、期待を裏切らない」などのコメントがあった。
曖昧な部分が多くてヤキモキ…脚本に感嘆
かように視聴者の心拍数が、ここ最近ではもっとも上がったんじゃないか? と思えるほど、心臓に悪い展開が多かった回だったけど、「道長の子だと知ってました!」「まひろって言ってるのバレてました!」って断言するのではなく、「え…知ってるの? 知らないの? どっちなんだーい!」と曖昧な部分を多くしているのが、よけい観る者をヤキモキさせ、惹きつける効果となっているのだろう。私たちは完全に、脚本の大石静および演出の皆様の手のひらで踊らされていることを実感しつつ、「いいぞもっとやれ」とも考えるのだった。 ◇ 『光る君へ』はNHK総合で毎週日曜・夜8時から、NHKBSは夕方6時から、BSP4Kでは昼12時15分からスタート。7月28日放送の第29回「母として」では、娘の成長や父・藤原為時(岸谷五朗)の帰京などでまひろの環境が変化するところや、彰子(見上愛)に思わぬ役割が与えられるところが描かれる。 文/吉永美和子