中東問題で相場が動いた、日経平均株価は中期上昇局面に
ハマスによる奇襲攻撃を受け、イスラエルは「警戒態勢」を宣言した(写真:Ahmad Hasaballa/Getty Images)
中東の問題は心が痛むばかりだが、これによってアメリカの利上げは終了することになるのではないか。加えて、下院議長の選出なども以前よりはスムーズに進むような方向が見え始めた。同時に、世界的に半導体の減産効果でテックが動き始めている。テクニカルには10月の中下旬が上昇相場の佳境のメドだったが、もう少し延びる可能性も出てきている。 中東問題はさかのぼると劇的な戦いが多くあったが、ここでは最近の例を紹介したい。2008年ガザ侵攻、2014年ガザ侵攻については、リーマンショックやアルゼンチン債のデフォルト(債務不履行)といった経済イベントが同時期に発生したために、戦時にもかかわらず原油価格は下落してしまった。 一方、2006年のガザ侵攻の際は原油価格が堅調になり、米国株がリバウンドする展開となった。足元の展開はこれに類似しているようだ。両者に共通しているのは、アメリカの利上げ最終局面ということだ。
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木野内 栄治