「ガンダムの反応が鈍い…」機体の性能限界を突破した「異次元の超人パイロット」たち
■最高のコーディネイターにはフリーダムでも足りない!? 「キラ・ヤマト」
『機動戦士ガンダムSEED』および、その続編となる『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』にも登場する「フリーダムガンダム」。主人公のキラ・ヤマトが乗ることになる機体で、もともとはザフトが対地球連合軍に対する切り札として開発した機体だった。 ラクス・クラインから本機を託されて初搭乗した際に、キラは「ストライクの4倍以上のパワーがある」と驚嘆。そのまま地球のアラスカ基地へアークエンジェル救出に向かい、かの有名な「舞い降りる剣」のシーンへとつながるのだ。 フリーダムの対多数を想定した圧倒的な強さは、「最高のコーディネイター」と評されるキラによっていかんなく発揮される。 続編となる『SEED DESTINY』においてもキラの専用機として扱われ、2年間のブランクを感じさせない圧倒的な戦闘力を見せつけた。だが「エンジェルダウン作戦」にて戦い方を徹底的に分析したシン・アスカの駆るインパルスによって破壊される。 キラの機転と、フリーダムの耐久力によってパイロットは軽傷で済んだものの、この時点で成長したキラの反応速度にフリーダムが追いつけず、数瞬の遅れが生じてしまっていた。 これが敗北に直結したかは定かではないが、キラはフリーダムの性能でも追いつけないほどの反応速度をみせていたのは事実である。 そして、そのキラの搭乗を前提に、彼の反応速度にも対応できるよう設計されたのが、フリーダムの数倍の運動性能を誇る後継機「ストライクフリーダムガンダム」だ。
■覚醒したイノベイターが機体性能を凌駕!? 「刹那・F・セイエイ」
『機動戦士ガンダム00』の主人公、刹那・F・セイエイの潜在能力もすさまじい。ガンダムエクシア、エクシアリペア、ダブルオーガンダム、ダブルオークアンタなど、さまざまな機体に搭乗した刹那だが、ダブルオーガンダムと支援機「オーライザー」を合体させた「ダブルオーライザー」に搭乗したことで、大きな変化が訪れる。 ダブルオーライザーで安定稼働が実現した「ツインドライヴシステム」は、トランザム起動時に通常の7倍以上となるGN粒子を生み出す。その粒子はパイロットの遺伝子にまで作用し、刹那は進化した人類「純粋種のイノベイター」として覚醒していった。 オーライザーによる干渉、および激闘によってイノベイターとしての覚醒を果たした刹那の感覚は、ついにダブルオーライザーの機体性能が追い付かない次元にまで至る。 そのため『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』では、GNドライヴを2機搭載する、刹那専用機体の「ダブルオークアンタ」が開発された。 オーライザーでは刹那の反応速度に追いつけなくなったのは間違いないが、経緯を考えるとオーライザー側が刹那の能力を引き上げ、新たなステージへと導いたともいえるのかもしれない。 ガンダムシリーズの主人公パイロットたちは、基本的に誰もが卓越した操縦技術を有する。しかし、高性能機の性能すら凌駕するほどの領域に到達した者たちの戦いぶりには、いち視聴者として驚かされるばかりだ。
レールガン