ソフトバンク・小久保監督

　ソフトバンクは24日のロッテ戦（ZOZO）に10―1の大勝で、3カードぶりの勝ち越しを決めた。試合前から降り続いた雨のため、7回表無死降雨コールドで決着。小久保監督は「レーダーを見ながら今日は7イニングかなと思っていたので、7イニングなりの戦い方をした」と先手必勝でワンサイドゲームに持ち込んだ。 　結果的に大勝となったが、試合序盤のそつのない走塁が主導権を一気に引き寄せた。先取点を奪った3回の攻撃。無死満塁から山川が左翼へ犠飛を放った。三塁走者・川村が生還し、二塁走者・今宮と一塁走者・柳田もタッチアップを決めて、それぞれ進塁。相手左翼手・荻野の本塁送球がやや山なりになったのを見逃さなかった今宮、柳田の好走塁が光った。一死二、三塁となって続く近藤の強い当たりの二ゴロの間に今宮が本塁生還。仮に一死一、二塁ならば「4―6―3」の併殺打コースだっただけに、相手にとっては戦意に影響するシーンでもあった。 　試合後、小久保監督はこの場面について「走塁はホークスの武器。やっぱり、そこは四軍までの手本とならないといけない。今のところはそういうところをしっかりやってくれている」とうなづいた。悩ましい天候で、試合前から雨天中断、降雨コールドがチラついたゲーム。序盤のイニングで先制点の1点だけにとどまらず、複数得点で相手に重圧をかけたことは大きかった。常勝の魂を受け継ぐ今宮、柳田の勝機を引き寄せる〝当たり前のプレー〟に、首位を快走する鷹の好調ぶりがうかがえた。