岸本ゆめの、ソロ初ライブで表現したリミッター完全解除の歌のパワー
まだ知らない音楽の楽しさを感じていただきたい
また、ライブ前には記者会見が行われ、岸本はライブへの思いなどを語った。初のソロライブ直前の気持ちを聞かれた岸本は、「昨日の夕方からすごい緊張してたんですけど、夜寝て朝起きたらなぜか緊張が無くなっていたんです。なので今は、楽しみというよりかは、今日1日どうなっちゃうの?って感覚です(笑)」と答えた。どんなアーティストを目指したいかの問いには、「グループでアイドルをやっていたときはキラキラしたものをお届けしてきたんですが、それとはまた違って、自分らしく、岸本という人間としてなんのフィルターを通さずに人間らしい歌を歌っていける歌手になりたいなと思ってます」と回答した。 好きなアーティスト、影響を受けたアーティストを聞かれると、「山崎まさよしさんと安全地帯さんです。母の影響で、物心ついたときから当たり前のように聴いて育ったんです。自分の中でのかっこいい音楽っていうものの元になってると思いますね。なので、すごく影響は受けてるなと思いますし、今も変わらず好きな日本のアーティストです」と語った。 岸本のソロ曲に対して、つばきファクトリー、ハロー!プロジェクトの盟友たちはどんな反応があったかと聞かれると、「卒業したハロプロメンバーからも、数年ぶりに連絡もらったりしました。カントリー・ガールズとアンジュルムで活動してた船木結ちゃんは、同郷の大阪出身で仲良いんですけど、急に「MVめちゃええやん!」って連絡もらいました。あと、つばきファクトリーの秋山眞緒ちゃんも大阪の子なんですけど、「最近ゆめの曲しか聴いてへんよ」「お風呂でゆめの曲を歌いすぎて湯が冷めたわ」みたいな連絡が来ました(笑)。仲良かった子が、久々に連絡くれるくらい聴いてくれてるのはうれしいですね」と答えた。 そして、初のソロライブへ意気込みと、今後のアーティスト活動への思いを聞かれると、「今日は私の1回目のライブなので、来てくださるひとりひとりの方に向けて歌を歌いたいです。アイドルのライブにしか行ったことがない方もいらっしゃると思うので、そういう方々に、まだ知らない音楽の楽しさを感じていただきたいです。あと私は、ソロの音楽活動をやっていきたいと思う大きな理由のひとつとして、それぞれの人生に苦とか悲しみとかはあるけど、こういうところに集まって楽しむ素晴らしさをすごく感じているんです。なのでみんなが、いろんなことを忘れて楽しんでもらえるライブにしたいと思います。これからそうした音楽を、いっぱい作って発信していきたいなと思ってます!」と熱くコメントした。 アイドル時代から歌唱力を高く評価されていた岸本だが、リミッターを完全に解除したソロでの歌のパワーは圧倒的。楽曲もパフォーマンスも全てが初尽くしのライブは、岸本のポテンシャルの高さを痛感させる勢いがあった。持ち前の明るさと音楽への熱い情熱で、彼女がこれからより多くの人たちを魅了していくことは間違いなさそうだ。岸本ゆめののさらなる活躍を、ぜひ注目して欲しい。
Rolling Stone Japan 編集部