松山英樹が明らかに苛立っていた昨年ZOZOとは一変!出遅れても笑顔、みなぎる余裕の理由?
【ZOZOチャンピオンシップ】第1日 米男子プロゴルフツアーZOZOチャンピオンシップ(千葉・アコーディア習志野CC=7079ヤード・パー70)が24日開幕した今年も初日から大ギャラリーを引き連れてのプレーとなった松山英樹(32)は10番からスタート。 【写真】松山英樹ZOZO2日目大乱調…イライラ絶頂で取材拒否、直行した練習場でもクラブ叩きつける 見せ場は後半の3番パー3から。180ヤードをピン左上5メートルに乗せてスライスラインを読み切りバーディー。4番は505ヤードのパー4。フェアウエーが狭く、左に池がある難関ホールも、187ヤードの第2打をピン右上2メートルにつけて連続バーディーとしたが、5番、8番でスコアを落とし、首位から8打差の1オーバー53位と出遅れた。 それでもホールアウト後は、「3番、4番のようなプレーができれば、あした中には上位に近づくと思う」と、時折笑顔を見せながらテレビのインタビューに答えていた。 そんな松山の様子を見たゴルフ記者は、「昨年とは大違いだな」と苦笑いだった。 首と背中の故障から2カ月ぶりの実戦となった昨年の大会は、初日1アンダー26位。2日目は最大風速16.5メートルの強風の影響もあり、76とスコアを大きく崩し、通算5オーバー61位まで急降下。試合後は、取材を拒否して練習場へ向かったものの、そこでも思うようなショットが打てずにクラブを地面に叩きつけなるなど、イライラを隠さなかった。 22年-23年シーズンの松山は首、背中、腰の痛みに苦しみ1ケタ順位はたったの2回。プレーオフシリーズ第2戦も背中痛で途中棄権し、14年から続いていた最終戦のツアー選手権出場が9年連続で途切れた。プロ入り最悪といってのいいシーズンだった。国内開催のZOZOでモヤモヤを払拭させるつもりが、2日目の大崩れにより明らかにイラついていた。 大会関係者がいう。 「昨年2日目の松山の会見や取材拒否はある程度予想できた。でも、今年は2勝し、米ツアー通算勝利数を2ケタ(10勝)に乗せた。パリ五輪でも銅メダルを取ったので気持ちに余裕あがあるのでしょう。五輪のメダルはよほどうれしかったようで、あれから表情が明るくなったという声をよく聞きますから。難易度の高い舞台ですから、2日目に好スコアを出せば、上位に近づくというコメントは強がりではないはずです」 昨年は通算5オーバー51位で大会自己ワーストの成績だった。習志野に駆けつけたギャラリーもテレビ観戦するファンも、今年は巻き返しを期待している。