【ヤクルト】育成1位の台湾高校生、高橋翔聖が会見「母と小さい頃から中継を一緒に見ていた」
ヤクルトは10日、都内の球団事務所で昨秋のドラフト会議で育成1位指名した台湾・鶯歌工商(いんぐこうしょう)高橋翔聖投手(18)の入団会見を行った。台湾の現役高校生が日本の球団からドラフト指名を獲得されるのは史上初。登録名は「翔聖」。「日本語は普段あんまり使わないので、緊張しています」と笑った。「母が野球好きで、小さい頃から中継を一緒によく見ていて、いつかNPBに、そういう舞台に入れたらと思っていました」と話した。同席した小川GMは「将来的に先発ローテに入り、ヤクルトのエースとなって欲しい」と期待の言葉を掛けた。 【写真】ヤクルト育成1位台湾高校生、憧れの選手はあの名守護神 サプライズ指名だった。日本野球機構(NPB)は昨秋ドラフト会議前日、海外の学校に在学中の日本人選手をドラフト会議で指名した際の選手との契約締結交渉期間を会議翌年の3月末日までから7月末日へ規約を改定。これにより、指名が実現した。高橋翔は今年6月に同校を卒業し、6日に育成契約を締結していた。 生まれも育ちも台湾。同国の台北市出身で父は台湾籍、母は日本国籍で、本人は両国籍を持つ。台湾名は「徐翔聖(シュウ・シャンセン)」。188センチ、81キロの恵まれた体格の持ち主で、スリークオーター気味の投球フォームから最速151キロの直球が魅力の右腕。変化球も多彩でカーブ、スライダー、チェンジアップ、ツーシームを操る。将来性豊かな逸材で、今後の成長が期待される。