被災の輪島高(石川)野球部招きエール 金光学園高(岡山・浅口)練習試合で交流
能登半島地震で被災した輪島高(石川県輪島市)野球部と金光学園高との練習試合が2日、岡山県浅口市の同校で行われた。金光学園高の生徒らで輪島高の応援団を編成し、熱戦を繰り広げる選手たちを後押しした。 【動画】練習試合の様子 金光学園高野球部顧問の高田直樹さん(42)が輪島高の冨水諒一監督(42)と日体大の同期で、選手たちを岡山に招いて励ましたいと企画。同じく同期で学芸館高(岡山市)女子硬式野球部の猪原教正監督(42)と協力して遠征費を募り、約100人から約130万円が集まったという。 試合は中盤まで1点を争う接戦で、輪島高のチャンスに応援団が選手の名前を連呼して鼓舞。吹奏楽団やチアリーダーも試合を盛り上げた。1―8で輪島高が敗れた後、選手同士で握手を交わし、記念撮影をするなどして交流を深めた。 輪島市の自宅が被災し、金沢市で避難生活中という輪島高3年の中川直重投手(18)は「多くの人の支援で岡山で試合ができ、温かさを感じられて本当にうれしかった」と話した。