【バスケ日本代表】テーブス海が見せた成長 W杯落選バネにパリ五輪代表へ「持ち味も存分にアピールできた」
トム・ホーバスHCも高評価「また使います」
今年7月開幕のパリオリンピック。日本代表の目標は「パリでプレーすること(ベスト8進出)」だとトム・ホーバスHCから発表された。世界のトップ12か国が参加するオリンピックの舞台では、ワールドカップ以上に来厳しい戦いが予想される。そんな中で、テーブスがアジアカップで披露したような活躍を見せられれば、ガードポジションに厚みをもたらす存在になることは間違いない。 テーブスの活躍には指揮官も期待を寄せる。 「海もうまくなった。多分、ワールドカップのチームに入れなかったのは悔しかったと思う。その経験があって、もし彼が(落選で)怒ってたら『ダメだよ、そういう考えだったら』って良くないと思ったけど、彼は逆。うち(チーム)のことをよく見て、オンボールディフェンスもうまくなった。ターンオーバーも少ないし、判断もよかった。体も強い。彼とWユウキどっちでも。もし彼がペイントタッチしたらWユウキが3P得意じゃないですか。2番ポジションみたいに、富樫が結構チャンスを増やすと思う。あのコンビネーションはこれからまた使います」 ワールドカップ落選後も腐らず、努力し続けた結果が今回の活躍につながった。「安定性と経験を積み重ねていくところではまだまだだと思います」と課題も口にしたが、それでもこの2試合でのパフォーマンスが大きな自信になったのは間違いない。 「去年のワールドカップで落選したその悔しい気持ちというのは、自分のこの代表活動での原動力になっていると思うので、その熱い気持ちで、次こそパリオリンピックが出るという強い気持ちを持ってやってるつもりです。(アジアカップでの活躍は)自分がこの代表、今回の代表活動始まる前に理想としていた結果の一つであると思うので。2勝できて、自分でも持ち味も存分にアピールできたので、ちょっと笑顔で帰っていいのかなと思います」 ワールドカップで悔しい落選を経験し、さらなる成長を見せたテーブスが、日本に新たな武器をもたらすか。 今後の代表争いの行方にも注目だ。
滝澤 俊之