浜辺美波

　2026年放送の仲野太賀主演の大河ドラマ「豊臣兄弟！」の出演者発表会見が2日、NHK放送センターにて行われ、女優の浜辺美波が、豊臣秀吉の正妻・寧々（ねね）を演じることが発表された。主人公・豊臣秀長の兄である秀吉を池松壮亮、秀長の幼なじみ・直（なお）を永野芽郁、秀長の正妻・慶（ちか）を吉岡里帆が務めることも発表。浜辺と吉岡は大河ドラマ初出演となり、共に「家族に喜んでもらえる」と笑顔を見せていた。 「豊臣兄弟！」会見の様子 　大河ドラマ第65作となる本作は、戦国時代まっさかりの時代を舞台に、豊臣秀吉の補佐役となる豊臣秀長を主人公に、兄と強いきずなで天下統一という偉業を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡を描き出す。脚本をドラマ「半沢直樹」「下町ロケット」などの八津弘幸が務める。

　先に秀長役として大河ドラマ主演を務めることが発表されていた仲野太賀が待機するなか、池松、永野、吉岡、浜辺の出演が発表され、登壇。

　浜辺は寧々役について「これまで錚々たる女優さんが演じてきた役。いままで以上に緊張します」と語ると「でも（制作統括の）松川（博敬）さんとは（朝ドラ）『らんまん』でもご一緒しましたし、スタッフさんもご一緒した方がいるのと、太賀さんをはじめ、すごい方たちと作品を共にしたいと思い、参加させていただきたいと思いました。撮影は楽しみと緊張が半々ですが、最後までしっかりと努めたいです」と意気込みを語る。

　浜辺は「らんまん」を撮影していたとき、隣のスタジオで大河ドラマの撮影が行われていたことを明かすと「すごく緊張感があり、同じドラマでも朝ドラとは少し雰囲気が違うなと思って、のぞくことができなかったんです」というエピソードを披露。それでも浜辺は「でも家族がいつも大河ドラマを楽しみにしているので、喜んでもらえるのがとても嬉しいです」と破顔していた。

　浜辺と同じく大河ドラマ初出演の吉岡は「俳優業って何だろうと考えたとき、歴史を伝えるのも大きな役割なのかなと思ったんです」と語ると「自分の生まれ育ったことを誇りに思えるように、歴史を知ることはとても有意義なことだと思いました」としみじみ。また吉岡は「個人的なことですが、祖母から『里帆ちゃんは大河ドラマに出られへんのかね』とさみしそうに聞かれたことがありました。そのとき、おばあちゃんに認めてもらえるのは大河ドラマだなと思っていたので、今日はとても重要な日です」と笑顔を見せていた。

　永野は、2013年「八重の桜」、2016年「真田丸」以来3度目の大河ドラマ。「NHKさんのドラマは『半分、青い。』以来、約7年ぶりなのですが、仲野太賀さん演じる小一郎（秀長の幼少時の名前）の初恋の相手なので、しっかりと小一郎が初恋をできるような魅力的な女性を演じられたら」と抱負を述べていた。（磯部正和）