経営は「黒字」と粉飾 融資を受ける別の契約結んだ疑いで再逮捕 「白井松器械」20年同じ手口か
■医療機器販売会社の元社長と元専務 粉飾の決算書を銀行に提出 5億円だまし取ったか
医療機器販売会社の元社長と元専務が、粉飾した決算書を銀行に示し、5億円の融資を受ける契約を結んだ疑いで逮捕された事件で、大阪府警は26日、別の銀行からも同様の手口で5億円の融資をうける契約を結んだ疑いで2人を再逮捕しました。 詐欺の疑いで再逮捕されたのは、医療機器を販売する「白井松器械」の元社長・弘野俊彦容疑者(62)と元専務の羽田同徳容疑者(68)です。 2人は去年3月、会社の経営が黒字であると装うなどした虚偽の決算書を銀行に示し、5億円の融資をうける契約を結んだ疑いが持たれています。
■30億円の借入金を7億円と過少に記載 赤字を黒字と嘘
警察によると、本来は銀行などからの借入金がおよそ30億円のところ、銀行に示した虚偽の決算書には借入金が7億円あまりと過少記載し、最終的な利益が赤字であるにも関わらず黒字であると装っていたということです。 この会社では、粉飾決算で銀行から不正に借り入れた融資金を別の金融機関への融資の返済にあてていました。 警察は2人の認否について明らかにしていません。
■20年前から同様の手口で融資金だまし取っていた疑い
関係者によると、この会社ではおよそ20年前から同様の手口で銀行から融資金をだまし取っていた疑いがあるということで、警察は余罪についても調べています。 2人は、別の銀行から融資枠5億円をだまし取った罪などですでに逮捕・起訴されています。
関西テレビ