ある日 突然、我が子の写真がサイトに無断掲載され流通 “拡散怖い…” 一体なぜ?【#みんなのギモン】
■母親「ダウンロードされた息子の写真は、誰が何に使っているのか」
およそ3か月間、無断掲載されていたという息子の写真。その間、誰でもダウンロード出来る状態だったといいます。 無断掲載された息子の母親 「3か月も無料で掲載されていたので、今 世の中に、息子の写真がどれくらい出回っているのか…ダウンロードした人が、どこでどんな目的で使っているのか全く分からないんです。それが怖いですね。今回、たまたま気がつくことが出来ましたが、もし気がつかなければ、ずっとウェブサイトに公開されていたと思います。自分の息子が勝手に利用され、投稿者が報酬を得ようとしていたと思うと腹立たしい気持ちです」 そして、投稿者だけでなく、無断掲載されていたウェブサイトの運営会社にも憤りを感じているといいます。 無断掲載された息子の母親 「(無断掲載された)ウェブサイトの規約には、“撮影の許可を得たものを投稿するように”と規約にありますが、私は息子の撮影を許可していません。勝手に無断で撮った写真かどうかのチェックもせず、無料でダウンロード出来る状態を放置していたことは企業として問題だと思います」
■弁護士「“子どもの写真”肖像権侵害になるのでは」
“フリー素材”として無断掲載されていた、息子の写真。法的に問題はないのでしょうか? 肖像権に詳しい弁護士に話を聞きました。 弁護士法人PRESIDENT 福永臣吾弁護士 「肖像権侵害になるのではないか。無断で撮影され個人が特定されうる上、不特定多数の人が見られる場所に公開され、さらに営利目的であることを考えれば違法の可能性は高い。肖像権は顔が写っていないかどうかは関係なく、容姿を無断で撮られないためのものだ」
また、別の弁護士は、盗撮の行為自体が問題になると指摘します。 骨董通り法律事務所 原口恵弁護士 「撮影されたグラウンドは、不特定多数の人が利用する公共の場所なので、無断での撮影が迷惑防止条例違反になる場合もある」 盗撮され無断掲載されていた子どもの写真。運営会社に責任はないのでしょうか? 骨董通り法律事務所 原口恵弁護士 「今回、お母様がサイト側に削除要請をして数日後に削除されていますので、肖像権侵害というのを理由として責任追及をするのは難しいかなと思います。ただ、(仮に)削除を求めたにもかかわらず、サイト側が放置して掲載を続けた場合は、サイト側に対し、肖像権侵害についての責任が認められる可能性があります」