【ハイライト動画あり】スクラム充実。遂行力◎。早稲田大学が法政大学に完勝。第13回関東大学春季交流大会Aグループ
後半、早稲田大のプレー強度・精度は持続的だった。
自陣からの積極展開するようになった早稲田大。機動力溢れるタックラー、FL田中勇成のゲインを足場するトライなど、さらに2本を追加してリードを大量40点とする。
ほぼ勝利を手中にした早稲田大、この日の失点は直後のキックオフだった。
後半20分、40失点した法政大はキックオフでWTB松田陸空らがパイルアップを誘う好守をみせる。敵陣スクラムを得ると、ここからFL佐野祐太がパワフルなピック&ゴーでゴールラインに迫る。
するとこの日背番号8を任された細川幹太が、ピックでトライを奪取。FW戦でスコアし、この日チーム初トライ。チャンスでの圧力は迫力があった。
ただ攻守の精度、圧力の優位は変わらず。
アカクロ軍団は早稲田実業出身の小兵FL田中勇成が、ジャッカル、相手をタッチに押し出すタックルなど、終盤まで守備の要として機能。
終盤はLO栗田文介が武器のキャリーでトライを奪うなど2トライを追加。法政大のその後の反撃は、相手の自陣展開のインターセプトのみだった。
得点は前後半で4トライ26得点ずつ。高いクオリティを保った早稲田大が、最終スコア52-14で4勝目を飾った。
これで4敗となった法政大は6月23日(日)、4敗同士の流通経済大学戦で大会初勝利を狙う。
静岡・エコパスタジアムであった帝京大学×明治大学が同点決着(24-24)だったため、4戦全勝となった早稲田大が単独首位に躍り出た。
唯一4戦全勝の1位早稲田大の次戦は、優勝が決める天王山だ。6月16日(日)、早稲田大学グラウンドに2位(3勝1分)の帝京大学を迎える。
春の王者はどちらか。スクラムバトルの行方は。必見のキックオフは日曜日の13時だ。
多羅 正崇