金型を下請け企業に無償保管は”下請法違反”…ニデック子会社が公取委から勧告
大手電機メーカー・ニデックの子会社が、量産を終えた金型などを下請け企業に無償で保管させ続けていたとして、公正取引委員会から勧告を受けました。 下請法違反で公正取引委員会から勧告を受けたのは、大手電機メーカー・ニデックの子会社で、京都市に本社を置く「ニデックテクノモータ」です。 公正取引委員会によりますと、ニデックテクノモータは2022年5月以降、すでに量産を終えた金型など600個を下請け企業44社に無償で保管させたうえ、年2回の点検作業を行わせていたということです。
▼下請け企業「工場占拠していて引き取って」と訴え…ニデックテクノモータは約1800万円支払い
金型などは産業用モーターの部品を生産するために使われていたもので、ニデックテクノモータから下請け企業側に貸し出されていました。 しかし、現在はほとんどが使われておらず、下請け企業側から「工場の一部を占拠しているため引き取ってほしい」などといった要望が出ていたということです。 ニデックテクノモータは金型を回収し、下請け企業に負担させていた保管費用などにあたる約1800万円を支払ったということです。