会社、辞めようかな…専業主婦と会社員で老後にもらえる年金はいくら変わる?
途中で専業主婦になる場合は老後にいくらの年金をもらえるのか
今は会社員や公務員として働いていて、結婚や子育てを機に専業主婦になる場合にはいくらの年金をもらえるのでしょうか。 以下の条件で、老後に受け取れる年金額をシミュレーションしてみましょう。 ・1975年生まれ ・就業年齢は20歳 ・年金は65歳から受取開始 ・退職後は配偶者の扶養に入る シミュレーションの結果は以下のとおりです。 ●勤務経験のある専業主婦の年金受給額 【現役時代の平均年収:300万円】 ・25歳まで勤務:月7万4000円 ・27歳まで勤務:月7万7000円 ・30歳まで勤務:月8万1000円 ・33歳まで勤務:月8万5000円 ・35歳まで勤務:月8万8000円 【現役時代の平均年収:400万円】 ・25歳まで勤務:月7万7000円 ・27歳まで勤務:月8万円 ・30歳まで勤務:月8万5000円 ・33歳まで勤務:月9万円 ・35歳まで勤務:月9万3000円 【現役時代の平均年収:500万円】 ・25歳まで勤務:月7万9000円 ・27歳まで勤務:月8万3000円 ・30歳まで勤務:月9万円 ・33歳まで勤務:月9万7000円 ・35歳まで勤務:月10万1000円 現役時代の平均年収が300万円の場合、25歳で仕事を辞めると老後に受け取れる年金は月額7万4000円、35歳まで働けば月額8万8000円となっています。 当然ですが、勤務期間が長いほど老後にもらえる年金は高額です。ぜひ、結婚や子育てなどで仕事を辞めるタイミングを決める際の参考にしてみてください。
世帯での年金受給額をシミュレーションしよう
本記事では、専業主婦や会社員ごとの年金受給額をシミュレーションしましたが、老後の年金額は世帯単位で考えることが重要です。 夫が高収入の会社員なのであれば、妻は早く仕事を辞めても問題ないかもしれません。ぜひ、世帯で将来の年金額をシミュレーションしてみて、ライフプランを決めてみてください。
参考資料
・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・厚生労働省「公的年金シミュレーター」
苛原 寛