パート収入は月10万円です。社会保険に1年加入すると将来の年金はいくら増えますか?
月10万円のパート収入で社会保険料を支払うメリット
社会保険料の適用拡大により、これまで社会保険料を支払わなかった人も対象となる可能性が高いです。社会保険料の負担は大きいのに、将来受け取れる厚生年金額は少ないと感じる人もいるでしょう。しかし社会保険料を払うことで、老齢年金や遺族年金額が増える以外にもさまざまなメリットがあります。国民年金だけでは受けられない手当などもあるため、いざというときに備えられるでしょう。 ■障害厚生年金の上乗せ・拡充 障害年金が国民年金のみの場合、障害が1級または2級でないと障害基礎年金を受け取れません。しかし障害厚生年金であれば、1級2級に加え、3級でも受け取れます。また、障害の程度が軽くても障害手当金(一時金)を受け取れます。 ■傷病手当金・出産手当金 厚生年金には、国民年金にはない傷病手当金や出産手当金があります。傷病手当は、病休期間中は給与の3分の2相当、出産手当は産休期間中に給与の3分の2相当が支給されます。けがや病気、出産などで仕事を離れなければならない場合でも、安心できるでしょう。 ■社会保険料控除が受けられる 支払った社会保険料は、所得控除である社会保険料控除が受けられます。控除できるのはその年に払った金額か、給与から天引きされた金額の合計です。
パート収入月10万円であれば厚生年金は月に約500円増える
パート収入月10万円の人が1年間社会保険に加入した場合、将来受け取れる年金は月約500円増えます。さらに厚生年金の受取額を増やしたい場合は、社会保険に加入する年月を長くするとよいでしょう。社会保険料の負担は増すものの、年金額が増えるほかに障害年金や傷病手当金・出産手当金、社会保険料の控除などさまざまなメリットもあります。どのようなメリットがあるかを把握しておき、手当等を適切に受け取りましょう。 出典 厚生労働省 社会保険適用拡大 特設サイト 厚生労働省 公的年金シミュレーター 日本年金機構 令和5年4月分からの年金額等について 国税庁 No.1130 社会保険料控除 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部