大人になっても続く親からの"虐待"フラッシュバック…日常生活に深刻な影響が 【虐待サバイバー】「孤立させない」支援 頼れる場所の提供を
"虐待サバイバー"を孤立させないための取り組み
2月13日、東京でサバイバーが集うカフェが開かれました。名前は「おならカフェ」 ユニークな名前は苦しい気持ちをため込まず、表に出せるようにという願いを込めました。 「苦しい気持ちを心の中にため込むとさらに苦しくなってしまうので、私たちのところで吐き出して、心を回復してもらいたいなという思いで『おなら』という名前にさせてもらっています」(一般社団法人Onara 丘咲 つぐみ さん) 「こんにちは~、ありがとうございます」(丘咲さん) ごはんを食べたり、ゲームをしたり、おしゃべりしたり…アットホームな雰囲気の中でそれぞれが自由に過ごすことができます。
丘咲さんは、さりげなく声をかけて心や体の状態のほか、生活の困りごとを聞いていきます。 「私がこうなったのは、自分の生き方、行い、発達障害ではなく虐待だと気づいた。だからこの1年、親を恨むことでしか生きていけなくて」(参加者) 「そっか…、うん」(丘咲さん) 丘咲さんも両親から暴力などの虐待を受けてきたサバイバー。悩みに静かに向き合います。 「体調は良くなったり悪くなったり」(参加者) 「この一週間はちょっと良いかなというかんじなんだね」(丘咲さん 「そうそう、でも焦っちゃうというか」(参加者) 「貯金がね」(丘咲さん) 「どんどん無くなっちゃって」(参加者) 抱えてきた苦しさ、生活の不安、ここでなら話すことができます。
「これまで過去を隠してきたタイプなので、いままで人に話したことはなかったです。丘咲さんの人柄にひかれたのと『この人なら大丈夫』と安心感がありましたね」(参加者) 「虐待の後遺症で病気を抱えながら仕事を続ける難しさなど、そういう悩みが多かった印象です。虐待を受けてきた人たちが集まれるような場所がこれまでなかった。必要にしている人が結構いるんだなということは改めて感じました」(丘咲さん) 大人になっても続くサバイバーの生きづらさ。苦しいときに安心して頼れる場所が求められています。
UHB 北海道文化放送
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