「お客さんの手が緊張で震えていることも、怒られても声かける」 客の特殊詐欺被害を計11回防いだコンビニの心構え
昨年1年間に長野県内のコンビニで最多の5回、客の特殊詐欺(電話でお金詐欺)被害を防いだとして長野県警は28日、安曇野市のセブン―イレブン明科七貴店に感謝状を贈った。運営会社社長の望月庄三さん(71)は、声をかけると怒り出す人もいるとしつつ「物を売って目先の利益を求めるだけでなくお客さんの役に立つことが巡り巡って店のためになる」と語った。 【地図】特殊詐欺被害を計11回防いだ安曇野市のセブン―イレブン明科七貴店
高額な電子マネーを購入しようとしたり未納料金があると請求されて支払おうとしたりした人に声をかけ、警察に通報。2018年以降に11回防いだ。金を求められている人は購入を急いでいることが多く、不安や緊張で手が震えていることもあるとし「落ち着いて対応し安心感を与えることが大事」と話した。
県警特殊詐欺抑止対策室によると今年の特殊詐欺の認知件数は27日時点で43件(前年同期比23件増)、被害額は2億4784万円(同1億4754万円増)。