連載 終盤力養成講座 終盤のメカニクス 第1回 「急所の駒を見極める」
(初出:将棋世界2023年6月号。本文中の段位・肩書は当時のものです) 【講師】宮田敦史七段 今回、久々に本誌に終盤講座を書かせていただくことになった。内容が難しいといわれることも多いが、そのあたりは回数を重ねて調整していければと思う。 第1回の最初の題材はテーマ図1だ。 先手玉は☖2八竜☗同玉☖3八金以下のわかりやすい詰めろがかかっており、後手の駒も多く、ひと目見た限りでは先手玉にまともな受けはなさそうに見える。 それでは後手玉を詰ましにいくのはどうだろうか。☗2二竜☖同玉☗3一銀が有力な王手だが、☖3三玉☗2二角☖2四玉(A図)と進む。A図から☗2五銀☖同玉☗2六金と王手を続けるのは☖2四玉と引かれて、先手は1枚足りない。
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将棋世界編集部