大泉洋、名古屋凱旋で「とにかく好きなんです」、雨男返上!?も「力使い果たした。公開の時は雨降るんじゃ」
俳優の大泉洋(51)が29日、愛知・JR名古屋駅前のタワーズガーデンで主演映画「ディア・ファミリー」(6月14日公開、月川翔監督)の凱旋(がいせん)キャンペーンを行った。 レッドカーペットを降り、300人から一斉に「おかえり」の声が飛ぶと、「すごいね!」と感激した。 同県は今作の舞台で、撮影期間中(2022年12月~23年2月)に何度も足を運んだ地域。「とにかく名古屋が好きなんです。昨今、映画のキャンペーンで大阪しか行けないことが多くなったけど、私は無理くり来る。名古屋飯が好きなんです。(老舗喫茶店の)コンパルのエビフライサンドが好きなんです」と猛アピール。自身の生誕50周年記念リサイタルツアー(23年12月~24年2月)が北海道、宮城、東京、大阪、福岡の5都市開催だっただけに「会場が取れなかったんです。ファンの方から『出たよ、名古屋飛ばし…』とお叱りをうけまして。今回、来られて良かったです」と安どした。 「雨男」として知られ、完成報告会見(4月24日)、完成披露試写会(5月13日)はいずれも雨だったが、この日は天気も味方した。「昨日までは暴風雨でどうなることかと思いましたが、快晴でございます」とホッとした様子。「私も、皆さんのためにかなり頑張りました(笑い)。力を使い果たしたので、恐らく公開の時には雨が降るんじゃないかな~」とおどけた。 今作はIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルの開発者・筒井宣政さん(83、現・東海メディカルプロダクツ会長)と、その家族を描いた実話の映画化。クランクイン前には筒井さんの自宅を訪ね、話を聞いて、役のイメージを膨らませた。 イベント後、妻役の菅野美穂(46)、次女役の福本莉子(23)と共に筒井さんと再会。「上手に言い表せないけど、素晴らしい映画にしていただき、ありがとうございます」とねぎらいの言葉をかけられた。 大泉は「この映画は大切な娘を失ってしまった家族の話ではなく、『自分の命はいいから、その技術を多くの人のために使ってほしい』と亡くなっていった娘(の佳美さん)との新しい約束、夢をかなえるために頑張った家族の話です。見終わった後に、何か動き出さなきゃ!という衝動に駆られるというか。人生に悩んでいたり、モヤモヤしている人は悩んでいる時間がもったいない、新しい一歩を踏み出そうと思える映画になったと思います」と自信。「(佳美さんの)お墓参りができるので来られて良かったです」とかみ締めながら語った。 道中、新幹線の貸し切り車両を満喫。「分単位。ものすごいスケジュールが組まれている」「びっちりと宣伝でね。分単位じゃん、この後も」とボヤきながらも、現地の夕方の情報生番組3番組をジャックするなど、精力的に汗を流した。 「日本中がこの映画を見て、強い気持ちで明るく新しい一歩を踏み出せたら」。大泉の願いは、きっと届くはずだ。(加茂 伸太郎) 〇…菅野は「大泉さんの姿を見て、涙する方もいて、来たかいがありましたね。凱旋できてうれしく思います」と感慨深げ。「何かを成し遂げる強さは自分のためではなく、家族や身近な人ためであれば、壁に穴を開けるような力も生まれるんだって、教えてもらいましたた。ご家族の思い出をお預かりするような形で臨ませていただいたので、素直にたくさんの方に見ていただきたいです」と話した。 〇…福本は「不可能を可能にする人たちって、こういう人たちなんだなって思いました。映画を見て、大泉さん(の演技)にすごく感動しました。娘からしたら、こんなにもお父さん頑張ってくれていたんだ…っていうのが伝わってくる。普段とはひと味違う、大泉さんを見に来てください!」とPRした。イベント後、中日―西武戦(バンテリンD)の初の始球式を務めた。公開日にちなみ、背番号「6.14」のユニホームを着用し、ノーバウンド投球。「すごく緊張したけど、ボールが届いたのでうれしかった。(出来は)100点です」と声を弾ませた。
報知新聞社