超豪華キャスト、莫大な制作費の木村拓哉「Believe」1話いくらか、テレビマンに聞いた
ライバルは日曜劇場
「出演料についてもいい勝負だと思います。メインのキムタク&天海は『VIVANT』の堺雅人&阿部寛といったところ。北大路欣也は役所広司(68)、斎藤工は二宮和也(40)、竹内涼真は松坂桃李(35)、山本舞香(26)は二階堂ふみ(29)……このあたりも甲乙つけがたい」 「VIVANT」と「Believe」の両作品に出演している小日向文世(70)も大したものだ。ちなみに「VIVANT」の制作費は1話1億円とも言われた。 「モンゴルでの長期ロケに加え軍や戦車まで動かしましたからね。対する『Believe』も1話8000万円程度だと見ています。普通のドラマが1話3000万円程度ですから、破格と言っていい」 豪華キャストの出演料だけで、そんなに高額になってしまったのだろうか。 「映像にも力が入っています。『Believe』に海外ロケはないようですが、初回では建設中の吊り橋のケーブルが次々と外れて人間に襲いかかり、死傷者を出し、真ん中で橋が折れて海中に落ちるという壮大なシーンを緻密なCGで描いて驚かせました。その技術は映画『シン・ゴジラ』並みで、『VIVANT』のロケに勝るとも劣らないものでした」 その「シン・ゴジラ」の主演が、今期の日曜劇場「アンチヒーロー」に主演する長谷川博己(47)だ。
配信で稼ぐ
「『Believe』は初回視聴率でトップに立ちましたが、『アンチヒーロー』は第2話で12・8%と上げてきました。第3話で10・4%に落としましたが、まだ二桁を保っています。戦いは始まったばかりですから、まだまだ分かりません。どうやらテレ朝は、何が何でも日曜劇場に勝ちたいと思っているようですね」 そんなにお金をかけて、勝算はあるのだろうか。 「『VIVANT』は大赤字だったようですが、『Believe』は放送終了後のDVD化やTVerなどの広告付き無料配信、TELASAなどの有料配信を見込んでいるのでしょう。たとえ黒字にはならなくても、赤字にならなければいいという感じでしょう。配信数はそのまま利益の積み上げに繋がりますから、最近のドラマプロデューサーはリアルタイムの視聴率よりも広告付き無料配信の速報に神経を尖らせているほどです」 ちなみに、TVerで配信中の今季のドラマ、4月30日現在、お気に入り登録数のベスト5は以下の通りだ。 1位:「Destiny」(テレ朝)主演:石原さとみ【109・6万】 2位:「366日」(フジ)主演:広瀬アリス【88・9万】 3位:「Re:リベンジ―欲望の果てに―」(フジ)主演:赤楚衛二【85・6万】 4位:「アンチヒーロー」(TBS)主演:長谷川博己【83・3万】 5位:「9ボーダー」(TBS)主演:川口春奈【82・5万】 スタートが遅かった「Believe」は57・万。先発ドラマにどこまで食い込めるか。
デイリー新潮編集部
新潮社