私服警備員を装い、商業施設で盗撮した30代の男性から、示談金名目で現金200万円をだまし取ったとして、男2人が逮捕されました。 逮捕されたのは住所・職業不詳の29歳の男と、自称江別市に住む24歳の男の2人です。 2人は去年5月8日、札幌市中央区の商業施設で共謀し、私服警備員を装い、施設内で女性を盗撮した30代の男性に声をかけて、被害者と示談するためとして現金200万円をだまし取った疑いが持たれています。 男2人は、エスカレーターなどで、女性のスカートの中を盗撮していた男性に、「盗撮の通報があった」と声をかけ、さらに「被害者が大ごとにはしたくないので、示談で問題ないそうだ」などとウソをつきました。 　男性は事件になることを恐れ、ATMで現金200万円を引き出し、2人に示談金として渡したということです。 　男性は翌日、示談書をもらっていないことに気づき、だまされたかもしれないと警察に相談、事件が発覚しました。 その後、警察が防犯カメラの映像などから男らを特定し、逮捕しました。 　調べに対し1人は容疑を否認。もう1人は黙秘しています。 　2人はジャケットを着るなどして私服警備員を装っていました。 詐欺被害にあっても警察に訴えにくい、盗撮犯などを狙っていたとみられ、警察は余罪があるとみて調べています。 　盗撮した男性は北海道迷惑防止条例違反の疑いで在宅で検察庁に送致されています