雪不足から一転、「意地で運んだ」 22基の“かまくら”完成 雪まつりは今年で41回目
県内有数の豪雪地の飯山市で、雪を活用した冬の恒例行事の準備が進んでいる。今冬は雪不足が心配されたものの今月上旬以降、まとまった雪が降り、20日から始まる「レストランかまくら村」の会場には、中で飲食が楽しめるかまくら20基余が完成。2月10、11日に開く「いいやま雪まつり」(飯山雪まつり市民協議会主催)についても、実行委員会などが18日に開いた会合で、雪像造りなどの実施計画を決めた。 【写真】幻想的…夜のかまくらで鍋を楽しむ様子
同市の平地では、7日まではほとんど積雪がなかったが、その後、まとまった雪が降った。レストランかまくら村が開かれる外様(とざま)地区の「かまくらの里」には、来場者が鍋物などを味わえる高さ3メートルほどのかまくらが22基並ぶ。
イベントの運営を担う地元住民の「かまくら応援隊」は、2トンダンプで雪を会場まで何度も運び込み、2週間ほどかけてかまくらを造った。応援隊事務局長の足立高さん(77)は「誘客に向けて意地で雪を運んだ」と振り返る。
地元住民が造る雪像を市内各所で見ることができるいいやま雪まつりは今年で41回目。飲食店やキッチンカーが出店するほか、ヒーローショーの上演や、ものまねタレントを招くことも予定している。実行委員長の岡本祐助さん(43)は「大勢の来場者が笑顔になれるよう、議論を重ねて準備している」と話した。