『サムダルリへようこそ』チ・チャンウクが素朴な青年に サムダルと恋人に戻れるのか?
Netflixで韓国ドラマ『サムダルリへようこそ』が配信中だ。 本作は、済州島を舞台に『アンナラスマナラ -魔法の旋律-』のチ・チャンウクと『生まれ変わってもよろしく』のシン・ヘソンが繰り広げるヒーリングロマンス。『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』のチャ・ヨンフンが監督、『ハイバイ、ママ』のクォン・ヘジュが脚本を手掛けている。 【写真】ヨンピル(チ・チャンウク)の肩に頭を預けるサムダル(シン・ヘソン) 済州島・ハルラ山のふもとにある村、サムダルリで育ったチョ・ヨンピル(チ・チャンウク)とチョ・サムダル(シン・ヘソン)は幼なじみ。小さい頃から活発なサムダルは、いつか島を出て成功したいと考えていた。そんなサムダルをいつも温かく見守ってきたヨンピル。成長した2人は幼なじみから恋人同士になったが、8年前に別れてしまった。 ヨンピルと別れたサムダルは、フォトグラファーとして昼も夜も仕事に明け暮れ、芸能人から指名されるほどの有名フォトグラファーとなり、一方で済州島に残ったヨンピルは気象予報士として、島の安全を守るために働いている。 ある日サムダルは、スタッフの一人に陥れられスキャンダルに巻き込まれてしまった。積み上げてきた名声を一気に失い、やむなく済州島に戻り、ヨンピルと8年ぶりに再会を果たすのだが……。(以下、第8話までのネタバレあり)
チ・チャンウクが素朴な青年を好演
「アジアの貴公子」と呼ばれ、端正な顔立ちとノーブルな雰囲気で人気のチ・チャンウク。最近ではディズニープラスで配信中の『最悪の悪』で新境地を見せ、ますます目が離せない存在となっているが、今回は済州島で生まれ育った素朴な青年、ヨンピルを好演している。 高校生の頃に海女だった母親を気象誤報で亡くし、二度とそのような悲劇が起こらないよう、使命感を持って済州島の気象予報士になった。済州島の気象については誰よりも自信を持っており、ソウル本庁の上層部と対立しても自分の意見を貫き通すタフな一面がある。 今回のチャンウクは、素朴な田舎の青年という役どころだが、華やかなオーラは何をやっても隠せない。気象予報士の作業着を着ても、ちょっとダサい車を乗り回してもさまになる。そして何よりも別れた恋人、サムダル(シン・ヘソン)を一途に想う純粋で優しいヨンピルにグッと気持ちを持っていかれるのだ。 幼なじみとして一緒に育ち、その後恋人同士になったサムダルとの別れはヨンピルにとってつらいものだったに違いない。しかしサムダルの活躍を載せた雑誌を買うなど、ずっと彼女のことを気にかけていた。 サムダルがスキャンダルに巻き込まれ写真展が中止になったときは、わざわざソウルへ行き、芳名帳にたった一人サインを残すシーンがエピローグで公開された。この瞬間、ヨンピルの一途な想いを感じた人は多いはずだ。 傷心のサムダルが済州島へ戻ってきてからは、穏やかに流れていたヨンピルの時間が少しずつ変わっていく。決して器用ではないヨンピルは、時々サムダルとぶつかり合うが、それでも彼女のことが気になって仕方がない。さらには、幼い頃からサムダルのことが好きだった幼なじみ5人組の一人、プ・サンド(カン・ヨンソク)との関係も微妙になっていく。 「済州島の小川で生まれた龍になって陸地で成功したい」と子どもの頃に宣言したサムダルとは逆に、ヨンピルは「ずっと小川に住んじゃダメかな?」と言う子どもだった。明るくて優しくてちょっぴり不器用なヨンピルは、スキャンダルでボロボロになったサムダルの小川になれるのだろうか?