アジアの各中銀も利下げ遅れる、米金融緩和先送りで-モルガンS
(ブルームバーグ): 米連邦準備制度が政策緩和を先送りすると見込まれる中で、アジアでも多くの中央銀行の利下げ開始を遅らせる公算が大きいとモルガン・スタンレーのエコノミストらはみている。
チェタン・アーヤ氏らエコノミストは金融政策見通しを修正した15日のリポートで、中国と韓国、インドネシア、フィリピン、台湾の各中銀は今年、利下げをこれまでの想定より遅い時期に始める一方、インドとマレーシアは金利を年内据え置くとの予想を示した。
モルガン・スタンレーの米国担当チーフエコノミスト、エレン・ゼントナー氏は先に自身の見通しを変更。米連邦準備制度の利下げ開始は6月ではなく7月になるとし、年内の米利下げ回数見通しもこれまでの4回から3回に減らした。
これを受け、アーヤ氏らは「もともとアジアの利下げサイクルは浅くなると考えていたが、米連邦準備制度の政策方針に対する米国チームの予想が変わったことで、利下げサイクルはさらに浅くなるだろう」とコメントした。
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原題:Morgan Stanley Sees Fed Cut Delay Pushing Back Easing in Asia (抜粋)
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Katia Dmitrieva