靴を脱いで水の中を歩く乗客も 開業したばかりの松山駅、大雨で浸水
台風21号から変わった低気圧の影響で、愛媛県内では2日午前、激しい雨が降り、松山市では警戒レベルの最も高い「緊急安全確保」が発令された。 【写真】激しい雨で浸水したJR松山駅のコンコース=2024年11月2日午前11時26分、松山市南江戸1丁目、武田肇撮影 高架駅として9月29日に開業したばかりのJR松山駅の1階部分の改札口や高架下商業施設「JR松山駅だんだん通り」が浸水した。 青木勇樹助役によると、午前10時過ぎから駅構内への浸水が始まり、午前11時ごろには改札口前のコンコースが深さ4センチほどの川のようになった。「前の松山駅ではこんなことはなかった。異例のことです」 自動改札機やエスカレーターも使えなくなり、靴を脱いではだしで水の中を歩き、高架ホームに上がる乗客もいた。大雨のため、特急「しおかぜ」など一部列車が運転を見合わせた。 駅員らは拡声機を手に「足元にお気をつけください」と案内を繰り返し、モップやバケツを手に水をかき出す作業に追われた。 松山の親戚を訪ねた帰りという堺市の50代の主婦は「せっかくきれいな駅なのに水浸しになってびっくりした。今日中に大阪に帰れるか心配」と話した。(武田肇)
朝日新聞社