理想像はジャレン・ジャクソンJr、207cmの若きビッグマン山ノ内勇登の進化「U19の時とは自分でも別人だと思っています」
「3ポイントシュートを打てて、リバウンドも取れる2ウェイ選手になりたい」
「外のシュートはより自信が増しました。強みになっていると思います」。こう本人も自信を見せる長距離砲に加え、フットワークにも磨きがかかったと自負する。U19ワールドカップの時の山之内はがっちりした体格のパワータイプだったが、当時と比べると今はかなり身体が絞れている。 「U19の時とは、自分でも別人だと思っています。当時はコロナ禍もあって、体育館になかなか行けなかったです。思うようにトレーニングができなかったことが影響していました」と明かしたが、現在の自分の持ち味をこのように語る。「このサイズの選手としては、速く動くことができると思います。うぬぼれているつもりはないですが、日本人で自分と同じようなサイズで、この機動力を持っている選手はあまりいないと思っています」 また、今秋からボストンカレッジに入学するテーブス流河など、NCAA1部でプレーする日本人選手が増えていることを歓迎している。「他の日本人選手がどんどんNCAAのD1(1部)の学校に入るのはうれしいことです。アメリカでもD1に入れる選手は本当に限られています。日本バスケ界の未来がより明るくなり、自分にとってもモチベーションになっています」 「3ポイントシュートを打てて、リバウンドも取れる2ウェイ選手になりたい」と意気込む山之内は、理想とする選手像をグリズリーズのジャレン・ジャクソンJrと語る。トム・ホーバス体制にとって3ポイントシュートは最重要ポイントとなる。そこにリーチの長さと高さを生かしたディフェンスでもアピールできれば、山之内がパリ五輪の代表争いに食い込む可能性は大いにある。
鈴木栄一