アクセンチュア流「Copilot×Teams」活用術、会議の最中と後工程が激変するワケ
Copilotに「会議で出たアイデアを評価してもらう」方法
会議の中で議論を出し尽くしたら、ラップアップに向けて出したアイデアを整理したり、複数の視点からアイデアを出しきれているかといった観点でディスカッションを振り返ったりすることがあるだろう。 そのようなシーンでもCopilotの手を借りることができる。ここでは、長所/短所の観点でアイデアを整理してもらおう。 といったように指示を出せばよい。さらにもう一歩発展させると、 このように特定の役割や人物の立場に立ってまとめてもらう使い方もできる。 「会議内容に関するアイデアをCopilotに出してもらおう!」の続きとして、オフィス新設に関する会議で出されたアイデアの長所と短所をまとめてもらおう。 という指示を出した。 Copilotの応答を確認すると、佐々木さんの案についてまとまっていることが分かる。 コストやスケジュールなど、一般にプロジェクト管理者が気にかけるだろう点についても抽出されている。Copilotに自分以外の立場で考えてもらうことで、意外な示唆を得られるかもしれない。
会議後の「Copilotのサポート」で何が変わる?
会議後にも議事メモを参加者に送ったり、後日、会議内でどのような議論がされていたのかを振り返ったりしておきたいこともあるのではないだろうか。そういったときにもCopilotを活用しよう。 会議後にCopilotを利用するには、Teamsのチャット欄から会議のチャットを開き、[まとめ]を選択してCopilotを 押下するとCopilotウィンドウが表示される。 議事メモとToDoリストを会議参加者へメールしてみよう。以下のように指示すればCopilotが議事メモとToDoを作成してくれる。 残念ながら現時点(2024年9月)ではTeamsのCopilotで生成した文章をメールに自動で連携することはできない。TeamsのCopilotで生成した議事メモとToDoリストをコピーし、メール作成画面に貼り付けるといった人の手のアクションが必要だ。 メールを実際に送信する前には、自分の目で内容を確認、修正することをくれぐれも忘れないでほしい。 続いて会議の振り返りに活用する方法を簡単に紹介しよう。 会議の振り返りと一言で言っても、その観点にはさまざまなものが考えられる。会議の議題は何だったか、その議題の対応方針はどうなったか、会議内ではどのような質問が出たか、などと内容を振り返るのも良いだろう。 他にも結論の出ていない議題を洗い出しておきたいときなどは、次のようにCopilotへ指示すればよい。フォーマットを指定すると表形式で出力してもらうことができる。 会議シーンでは他にもアクションアイテムの抽出や相違点の抽出、会議参加者の反応の確認など幅広く活用の仕方がある。Teamsを使うことでチャットやCopilot for Microsoft 365、通話などであなたの業務をさまざまな形でサポートしてくれるだろう。 前回の記事の「Copilotを賢く使うための心得7カ条」を参考に試行錯誤しながらCopilotを使いこなし、あなたの業務の効率や創造性の向上に役立ててほしい。