大谷翔平の特大27号本塁打、現地実況は新たな造語『MLB』を叫び、指揮官は『おとぎ話的』とコメントする
メジャーリーグのファンであれば、MLBが「メジャー・リーグ・ベースボール」の略であることを誰もが知っているわけだが、ドジャースの主砲が放った特大の今季27号2ラン本塁打がMLBの略に新たな解釈を生み出した。
ドジャースの大大谷翔平は現地7月2日(日本時間3日)、本拠地ドジャースタジアムでのダイヤモンドバックス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場すると、初回に二塁打を放つなど、既に2安打をマークして迎えた7回の第4打席で、右中間スタンド上段へ消える推定飛距離433フィート(約132m)の逆転2ラン弾を叩き込んだ。
あまりに強烈な一撃を目の当たりにした現地実況席は、ダグアウトへと引き上げた大谷に対し、ビデオゲームシリーズ『MLB The Show』になぞらえ、「彼はビデオゲームだ。MLBザ・ショウだ。MLBはメジャー・リーグ・ベースボールの略じゃない。Most Lethal Batter(モースト リーサル バッター/最も致命的な打者)ザ・ショウ。それが彼だ」と、興奮気味に賛辞を発した。
もちろん、ザ・ショウにショウヘイやショウタイムのショウがかかっているのは言うまでもない。また、高々と夜空へ吸い込まれるようなムーンショットについては、ストレートに「美しいホームランだ」と表現した。
試合はその後、ドジャースが逆転を許すも、9回二死からの3連打で2点を奪ったホームチームが6-5でサヨナラ勝ちした。
『MLB.com』でドジャースを担当するフアン・トリビオ記者が、試合後に投稿したレポート記事によると、デーブ・ロバーツ監督は、この日が「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」だったことから、「これは起こるべくして起こったこと」と語った。
そして、「ショヘイはかなりおとぎ話的なんだ。いつだって、何か起こりそうな期待感があると、それが起こるんだ。マイケル・ジョーダンやタイガー・ウッズのような奴だ」。
「WBCを振り返ってみても、彼とマイク・トラウトの対決だった。あの時、彼は投げていたのだけど。そして、今回のジャパニーズ・ヘリテージだ。知っての通り、ここには日本から多くの人が来ていた。そこで、彼は大仕事をやってのけたんだ」とコメントしたとのこと。
また、同僚で同じくスター選手のフレディ・フリーマンは、この特大弾について、「内角高めのスライダーに対し、彼はあの通りのことをやってのけた。彼がなぜあれをできたのか、僕には理解できない。とにかく見ていてアメージングだ」と述べたとのこと。
J SPORTS 編集部