『キングダム』での美しすぎる姿も話題に!吉沢亮が出演した実写化作品3選
■心に闇を抱えるカリスマ高校生『東京リベンジャーズ』マイキー
次は和久井健さんによる『東京卍リベンジャーズ』(講談社)のマイキーだ。本作を原作とする実写映画『東京リベンジャーズ』のキャスト陣には、主演の北村匠海さんをはじめ豪華な顔ぶれが揃っている。そんな中でも一際光って見えたのが吉沢さんが演じるマイキーだろう。 マイキーは一見したところ優しそうな雰囲気があるが、心の中は闇に覆われている……。そんな二面性があるキャラなので、光と影の演じ分けが難しいと思われる。しかし、吉沢さんはそんなマイキーの無邪気な子どものような部分と、狂気的な恐ろしい部分をどちらも鮮やかに演じている。 さらに、仲間をまとめて引っ張っていくカリスマ性も見ているだけでひしひしと伝わってくる……。先ほど紹介した嬴政と同じように、演じることでいろんな人の心を惹きつける不思議な魅力があるのかもしれない。 岡田翔太プロデューサーが21年4月に『映画.com』に掲載のインタビューで語った「『マイキーは吉沢くんしかいない、断られたらこの企画自体を止めよう』と思っていました」という言葉からも、マイキーがそれほど吉沢さんにぴったりな役だということがよくあらわれている。
■中二病全開のハイテンションキャラ『斉木楠雄のΨ難』海藤瞬
最後に紹介するのは、コメディ映画の巨匠である福田雄一監督によって実写化された、麻生周一さんによる『斉木楠雄のΨ難』(集英社)だ。吉沢さんは同じく福田監督作品の『銀魂』でも真選組のイケメン隊長・沖田総悟を好演して、作品を盛り上げている。 そんな福田作品3作目の出演となった『斉木楠雄のΨ難』も振り切ったコメディ映画なので、いかにキャラになりきれるかが重要である。吉沢さんは海藤瞬という、いわゆる「中二病」で何かと痛々しいキャラを演じることになった。 吉沢さんはそんな役もしっかり全力で演じ、違和感なく仕上げていたからスゴい……。本作には濃いキャラばかり登場するのだが、その中でも存在感を十分に出していた。 二枚目を演じることが多い中で、このキャラを演じることに抵抗がなかったのか?と思われるがそんなことはない。吉沢さんはもともと原作ファンであり、もし実写化されるようなことがあれば海藤瞬を演じてみたいとも思っていたという。だからこそ「海藤像が完璧に出来上がっていた」と語る通り、役作りでも特に苦労はしなかったようだ。そこで自身が中二病であることもつくづく実感してしまったらしい……。 吉沢亮さんは多くの漫画実写化作品で高評価を得ている。それも彼が自分の演じるキャラを大事にしていて、原作に近づけられるように努力しているからだろう。これからの出演作にもぜひとも注目してほしい。
大山元