小2男児の機転、用水路に転落した高齢女性の命救う 父「このまま優しさと正義感持ち育って」
滋賀県高島市安曇川町の男子小学生が自宅近くの用水路で高齢者が転落しているのを見つけ、父親に知らせて無事に救助につなげたとして、滋賀県警高島署から感謝状が贈られた。同署は、男児の機転の利いた判断が高齢者の命を救ったとしている。 【写真】車道にはだしの男児、女子小学生「いかなきゃ」 男児は青柳小2年の酒井結都さん(8)。結都さんは9月21日午後8時ごろ、自宅の庭でバーベキューをしていた。合間に近くの自動販売機に飲み物を買いに行き、途中にあった用水路に高齢女性が転落しているのを見つけた。 1人では引き上げられなかったため、約50メートル離れた自宅に戻り、父の勝史さん(43)に助けを求めた。駆け付けた勝史さんと一緒に幅、深さとも約1メートル、水かさ30~40センチの用水路にうずくまる高齢女性(84)を救助し、110番した。 女性とは全く面識がなかったが、結都さんは女性が座れるように椅子を持ってくるなど気遣いを見せたという。同署によると、女性は手首を骨折し頭部から出血したが、命に別条はなかった。 感謝状を手渡した民徳隆署長は「結都さんの好判断が1人の命を救った。感謝しかない」、見守っていた勝史さんは「このまま優しさと正義感を持って育ってほしい」と話した。結都さんははにかみながら「無事で良かった」と喜んでいた。