香港、シンガポールが最も高い-海外駐在員の生活費世界ランキング
(ブルームバーグ): 海外駐在員にとって世界で最も物価の高い都市の最新ランキングで、香港とシンガポールが1、2位に入った。スイスの都市は2年連続でトップの座を逃した。
コンサルティング会社マーサーがまとめた2024年の生計費調査によると、香港とシンガポールは高い賃貸コストを背景に、スイスの都市チューリヒ、ジュネーブ、バーゼル、ベルンを抑えた。
ニューヨークは1つ順位を下げて7位。ロンドンは8位と、昨年のランキングから9つ順位を上げた。
マーサーのリポートによると、住宅費の上昇と「不安定なインフレ傾向」が、海外駐在員の報酬パッケージを圧迫。グローバルモビリティリーダー、イボンヌ・トラバー氏はプレスリリースで、「生活費の問題は、多国籍組織とその従業員に大きな影響を与えている」と説明している。
「生活費の高騰により、駐在員はライフスタイルを調整したり、裁量的な支出を抑えたり、場合によっては基本的ニーズを満たすのに苦労することになりかねない。こうした課題を克服するために、雇用主は住宅手当や補助を含む報酬パッケージを提供したり、支援サービスを提供したりする方法がある」と指摘した。
ランキングの概要:
トップ30都市:
原題:Hong Kong, Singapore Named World’s Priciest Cities for Expats(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Alex Millson