「逮捕されたくないのであれば、私の言うとおりに手続するように」秋田市で警察官かたる詐欺 2500万円被害
去年11月から12月にかけて、秋田市で80代の男性が警察官をかたる男から現金約2500万円をだまし取られる特殊詐欺の被害がありました。 秋田中央警察署によりますと、2024年11月中旬ごろ、秋田市に住む80代の男性の自宅に、東京の中央警察署の警察官を名乗る男から「逮捕している男があなた名義の口座を持っている。犯罪で得たお金の一部をその口座に入金している。あなたも関与していると疑われている。」と電話がありました。 電話を受けた男性は犯罪への関与を否定しましたが、相手から「あなたのことを逮捕しに行くこともできる。逮捕されたくないのであれば私の言うとおりに手続きするように。」「逮捕している男から他にも振り込まれているお金がないか確認する必要がある。」などと言われたため、男性は相手から指示されるがままに現金を引き出しました。 その後、12月上旬ごろ「これから現金を取りに行く。家の外に置いてほしい」との電話を受けたため、現金約1900万円の入った袋を自宅玄関の外に置いたところ自宅に戻った後に現金を持ち去られました。さらに12月19日には再度相手から電話があり「残りの残高分の現金を取りに行く。」と言われたことから、現金約600万円を袋に入れ自宅玄関の外に置いたところ、再び現金を持ち去れらたということです。被害にあった男性がテレビ放送で警察官をかたる詐欺被害を知り、不審に思い警察に通報したことで被害が発覚しました。警察は警察職員をかたり口座情報を聞き出すような電話があった場合はすぐに電話を切り、一人で判断せずに警察に通報するよう呼びかけています。
IBC岩手放送