清朝時代建設の鉄道トンネル 修復終え一部で一般公開再開/台湾
(基隆中央社)北部・基隆市にある市定古跡の鉄道トンネル「劉銘伝隧道」で2019年から行われていた修復工事が完成し、28日から一部で一般公開が再開された。今後は土日に限り、10人以上30人以下の団体を対象に予約制で参観を受け入れる。 基隆市政府文化局によれば、同トンネルは台湾初の鉄道トンネルで、全国でも数少ない清朝時代の鉄道遺跡とされる。内部の排水不良と一部が崩落したことなどにより、09年に閉鎖され、同局が修復を進めていた。 この日は記者会見が行われ、邱佩琳(きゅうはいりん)副市長は、内部にはコウモリが生息している他、ホタルや両生類なども出現する可能性があると説明。多様な生態系を守るために参観は予約制にすると語った。 童子瑋市議は、今回公開が再開された部分とは反対側の入り口は軍事施設の敷地内にあるとし、今後は地方と中央が協力して軍側と協議して公開したいと意欲。公開範囲が広がれば、地域の観光発展や文化と歴史への認識を深めることに資すると話した。 (王朝鈺/編集:齊藤啓介)