お遍路さんが戻ってきた町で…脈々と受け継ぐ“お接待”文化 鈴の音に出会う里山の春
若い世代につなげたい お接待文化の継承めざして
同じ日。地元の小学校で行われた文化交流会。 そろいの法被を身にまとった坂本屋スタッフの姿がありました。 坂本屋運営委員会 菅野 肇会長: 「たっぷりあるやつ 草餅。こちらは大判焼き。なくなったらまだ後ろにあります」
皆さんが販売しているのは、屋号が入った草餅と大判焼き! その目的は…? 菅野会長: 「このお金は坂本屋のほうでお接待するときの資金というか、運営費になります。若干ですけどね」
もうひとつ、ブースを出展した目的が… スタッフ(募集チラシ掲示): 「ここをちょっと強調してもらって。坂本屋運営委員会も高齢化が進んで、今の若い子にも入ってもらって」 菅野会長: 「中学校、高校になって就職、大学となると地域を出ていく子が多いので、地元でこういう(お接待の)活動を継続していくのが難しい。お大師さんの縁のある地区だと思うので、お接待文化を継承していけたら」 坂本屋ではイベントでのPRのほか、地元の児童・生徒が参加する体験会などを開いて、文化の継承を目指しています。 地元の小学生: 「お遍路ってえらい人だと思う。いろいろ修行とかして」
地元の中学生たち: 「ずっと引き継がれて来とることやから、残していきたい」 「最近はこういう昔ながらの文化とか、結構なくなりつつあるのを聞いたので、こういう(お接待の)文化が守れるように、自分からやっていきたい」 遍路の里に脈々と引き継がれるお接待の文化。春本番まで、あと少しです。