3000人の不法移民、メキシコから米国目指す 米大統領選の争点
Daniel Becerril Lizbeth Diaz [タパチュラ(メキシコ) 5日 ロイター] - ホンジュラスなど中南米からの移民約3000人が5日、メキシコ南部から米国に向かった。米国では同日大統領選が実施され、不法移民の問題は重要な争点となっている。 ロイター記者によると、移民らは北上する前にメキシコ南部チアパス州の州都タパチュラに集まり、「NO MORE MIGRANT BLOOD(移民たちの血はいらない)」などのメッセージを書いた横断幕やメキシコで重要な宗教的シンボルであるグアダルーペの聖母像を掲げた。 ホンジュラスから米国を目指している家族は「米国の当局に私たちを見てもらいたい。私たちは働きたいのであって、誰かに危害を加えたいわけではないということをわかってもらいたい」と述べた。 米国を目指す人々を乗せたキャラバン隊が安全を求めて集団で米国とメキシコの国境を目指しているが、そのほとんどは途中で離散している。何万人もの移民が必ず通過するタパチュラはここ数カ月暴力行為が頻発しており、移民は犯罪組織に狙われている。