〈松坂大輔 独占インタビュー〉 厳しい意見は「結果で跳ね返す」
以前とは違った形で楽しませる
――メジャーでは西武ライオンズ時代には投げていなかった球種もマスターしました。以前に日本でプレーしたころと比べてピッチングスタイルに変化はありますか? ライオンズの時とは変わると思いますね。米国に行って新しいボールを覚えて、オープン戦ではそのボールが日本のバッターに通用するのか試している段階です。今は(キャッチャーの)鶴岡(慎也)くんと組ませてもらっていて、自分が気になっているボールについては「使える」と言ってもらえました。開幕までの登板では、新しいボール(球種)をシーズンでもしっかり使えるように、極端と言われるくらい使ってみようと思っています。 ――日本のファンの中には西武時代のような投球を想像している方も多いと思いますが、新たな武器を手にし、またひと味違う姿が見られるということですね。 若かった時の暴れるようなピッチングはもうないと思います(笑)。少しは歳も重ねたので、「大人になったな」と思ってもらえるようなピッチングをお見せできるとは思います。だけど、技巧派になるとか、そういうことではありません。以前とは違った見方、違った形で楽しませることができればいいなと思います。 ――オープン戦初登板だった3月4日、甲子園での阪神戦ではいきなり146キロをマークしました。シーズンに入り、気候も良くなって体の状態が上がれば、やはり150キロの剛速球も期待してしまいます。 (スピードは)問題なく出てくると思います。ここ何年か、(開幕前の時期は)暖かいところで調整していた習慣が体に染みついていて、気候のおかげで自然と体の状態が上がっていく中でやっていました。3月中旬の時期はしばらくの間、ヤフオクドームで練習も試合もできるので、もう一段階(ギアを)上げられると思います。 ――では、シーズンでは150キロ台を連発も。 ハハハ(笑)。連発できるか分かりませんが、スピードは問題なく出てくると思います。