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大手ドラッグストア「スギ薬局」の薬剤師が誤って調剤した薬を服用し、意識不明となった後に死亡した当時74歳の女性の遺族が「スギ薬局」側に約3800万円の損害賠償を求めた裁判で、22日に和解が成立しました。 当時74歳だった女性は2021年、「スギ薬局」の薬剤師が調剤した薬を毎日服用していたところ、翌月、意識不明の状態で病院に搬送されました。 女性は低血糖脳症の疑いがあると診断され、約半年後に亡くなりましたが、搬送先の病院で、女性が薬剤師に誤って調剤された血糖値を下げる薬を飲んでいたことが判明したということです。 女性の遺族は今年8月、女性が亡くなったのは薬剤師の調剤ミスが原因だとして、約3800万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴しましたが、「スギ薬局」側から提案があり、22日に和解が成立したということです。 和解の内容は、「スギ薬局」側が遺族に謝罪したうえで請求額の満額を支払うというものです。 また、親会社の「スギホールディングス」会長が今後、遺族に直接謝罪するということです。 和解の成立後、亡くなった女性の長男は「正直気持ちは複雑。やはり母の命が奪われたという事実は変わらないので、それは無念でならない。人の命がなくなったことに対する責任の重さや職業意識を重く受け止めてもらいたい」と話しました。 「スギホールディングス」は、「患者様のご家族様には、深くおわび申し上げます。調剤過誤を発生させることのないよう店舗管理を徹底し、スギ薬局グループ全店で再発防止を徹底してまいります」とコメントしています。