幻の広島和牛「比婆牛」 腕利きシェフが新メニュー披露 パスタと合わせた比婆牛イタリアンも
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広島和牛「比婆牛」の流通強化を目指し、料理人たちが腕を振るう新しい試みに、岡野唯キャスターが「ツイセキ」しました。 【岡野唯キャスター】 「試食会が開かれていて、すごくいい香りが漂っているんですが、すべて比婆牛を使ったメニューです。どれもおしゃれで美味しそうですね」 流通量の多くないことから「幻」とも称される広島和牛「比婆牛」。より多くの人に食べてもらえるよう、県がブランド力、強化に動いています。 【県畜産課・小川寛大 課長】 「場所に合わせた調理を技術を駆使することで体全体、牛全体で比婆牛を感じていただけると思うんです。そうすると、体感する人が増える、今は体感する人が、一部分の部位でしか体感してもらえてないことが課題の一つ」 今月11日、審査会が開かれ、腕利きのシェフたちが多彩なメニューを開発…高級部位を活用し商品単価8000円以上の加工品を生み出す「贈答品」と、流通に課題があるとされる部位を使う「土産品」の部門で、それぞれ商品化する一品が決まりました。 【「贈答品開発枠」グランプリ・今井良さん】 「美味しさを伝えるにはどうしたらいいのか、なぜ比婆牛じゃないといけないのかすごく悩んで。家庭で食べていただけるようなもの、すごく美味しいから大切な人に贈りたいなと思う商品をブラッシュアップして、持続可能な商品にしたいと思います」 29日は県内で飲食店の40歳以下のシェフ3人が腕を振るい、今後、比婆牛の「流通課題部位」を使って店で提供するためのメニューを披露しました。 【試食した人】 「うん、おいしい」 【岡野唯キャスター】 「比婆牛が丁寧に大根で巻かれています。ではいただきます」 ※試食 「三角バラは脂身が多い部位なんですが、さっぱりとした味わいです。梅干しがいいアクセントになっています」 ひときわ、目を引いたのが自家製パスタと合わせた比婆牛のイタリアンです。 使った部位は… 【リストランテ カルロッタ・宇野友康 オーナーシェフ】 「比婆牛のネック、首の部分を使ったラグーソース、煮込んだソース 【岡野唯キャスター】 見た目のインパクトがあります。パスタとお肉が50:50」 これまで筋肉質で料理に向かないとされてきた「首」の味は… 【岡野唯キャスター】 「肉の旨味が噛めば噛むほど広がって。ネックと聞いていたので固いかなと思っていたんですけど口溶けがよいですね」 【リストラン カルロッ・宇野友康オーナーシェフ】 「可能性で言うと無限の可能性があると思うんです。例えば今回のネックにしてもそうですが、他の部位も調理の仕方で美味しく食べることは可能だと思うんですよね」 味わう機会の少ない比婆牛ですが、まずは直接食べてもらう機会を広げ、認知度とブランド力のさらなるアップを目指します。 <スタジオ> 広島といえば牡蠣と言われますが、比婆牛も、と言われるようになりたいと県の方も話していました。 【コメンテーター:TSS野球解説者・山内泰幸さん】 「大きなねステーキを頬張りたいという気持ちもありますけど、あまり出回らない部位でも美味しければ消費者としては大歓迎ですから、無限の可能性に期待したいですね」 12月2日から県内28の飲食店で比婆牛グルメフェアが開催されるということです。
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