仮設住宅訪問の石川県・馳浩知事に被災住民は不満の声ぶつける 「全然情報が入ってこない」
石川県の馳浩知事は4日、石川県輪島市門前町を視察し被災者と今後の復興について意見を交わしました。住民からは馳知事に質問や要望が相次ぎました。 【写真】馳浩知事に被災地の住民は不満の声 住民「門前町自体が置いてけぼりみたいな状況で、全然情報が入ってこない」 輪島市門前町道下の仮設住宅を訪れた馳知事に集まった住民からは、不満の声があふれます。知事と被災地住民との意見交換は、予定していた時間を大幅に超えました。 住民「門前町の復興が進んでいない大きな原因のひとつは公費解体が進んでいないこと。公費解体にも予算を回してもらうようお願いしたい」 石川県・馳浩知事「6月の終わりから7月、8月はどんどん回ってきている。準備して待っている業者のみなさんは『早く仕事くれ』って。そこにつなぐ申請・審査・手続きが遅れているということなので、おっしゃる通り頑張って早める」 馳知事は「折に触れて直接行って意見交換することはとても意味がある」と述べて今回の視察を振り返り、富山・福井・新潟の業者にも協力を求める形でさらに公費解体を加速させる方針です。 災害廃棄物の仮置き場では、漁に出られない輪島市内の漁師15人がこの場所で働く現状など、雇用環境についても説明を受けました。 同行した専門家からは、一次産業への支援の遅さを指摘される一幕もありました。 東京農業大学・門間敏幸名誉教授「東日本大震災の時は、かなり国がいろんな形で技術開発を支援した。ちょっと能登は遅いなと言う感じ」 馳知事は総持寺祖院などの被害状況も確認しましたが、復興が進まない現状と常に向き合う被災者の声は厳しく知事に向けられました。
北陸放送