パラリンピック=難民選手団、パリ大会に過去最高9人が参加
[ベルリン 9日 ロイター] - 国際パラリンピック委員会(IPC)は9日、パリで今夏行われるパラリンピックに参加する難民選手団が過去最高の9人になると発表した。 難民選手団は2016年のリオデジャネイロ大会で初めて結成。中東やその他の地域から、紛争、貧困などから逃れるために数十万もの人々が難民として欧州に渡っているという現状への認識を高めることが目標だった。前回の東京大会では過去最高の6人が参加していた。 パリ大会に参加するアスリートは8人で、陸上、パワーリフティング、卓球、テコンドー、トライアスロン、車いすフェンシングに出場。その他、1人がガイドランナーとして参加する。 IPCのアンドリュー・パーソンズ会長は「残念なことに、世界中で1億2000万人以上の人々が移住を余儀なくされている。多くの人が悲惨な状況下で暮らしている中、こうしたアスリートたちは我慢強く取り組み、24年のパリ大会に出場して世界中全ての難民に希望を与えたいという驚くべき決意を示している」と述べた。 パラリンピックのパリ大会は8月28日から9月8日まで開催される。