引っ越し難民も?…「予約取るのに20件ぐらい電話した」 繁忙期に拍車かける「物流の2024年問題」
「物流の2024年問題」が拍車
そもそも、需要が多い3月から4月にかけての引越し。実は今ここに“新たな問題”が加わったことで、今年はさらに人手が足りなくなっているというのです。 その問題というのが、「物流の2024年問題」です。 新静岡引越センター営業部 牧野歩部長:「当社は県外に行く便がかなり多いので、それ(物流の2024年)によってドライバーの運転時間が限られてくるので、配車を組む業務の方で、ドライバーになるべく負担をかけないような配車だったり、仕事の件数を調整しようと思っている」
トラックドライバーの働き方改革の一環で4月から時間外労働の上限が年間960時間に規制されます。これによって所得にも影響が出るため、業界では今、運送の仕事を離れる人が出てきているといいます。こうした背景もあり、引っ越し業者側は「仕事を受けたくても受けられない」状況となり、依頼者側も「引越ししたくても引越しできない」状況になっています。
遠距離の引っ越しする人「20件ぐらい電話した」
担当者と話をしているのは静岡から石川へ引っ越し予定の女性です。 女性「立ち合いが3月25日なので、家賃は3月31日まで支払うので、それ(退去日)をずらしてもらう連絡はしてみますけど」 引っ越し業者「できれば25日までに出たいということですよね」 引っ越し業者「お届けするのは4月1日なら大丈夫?」 引っ越し業者「3月29日、30日、31日はちょっときついんですよね」
夫の転勤で静岡を離れることとなった女性。夫と子ども2人の4人家族です。2月末に転勤が決まり、転勤先が石川に決まったのは3月になってからだったそうです。 Q.引っ越し業者はすぐ見つかった? 女性:「全然見つからなかった。20件ぐらいは電話したと思う。(引っ越しの)日も迫っていたので、埋まってしまっていて、まず受けてくれるところが少なかった。値段も繁忙期なので通常より2、3倍すると言われて」 そんな“引越し難民”となってしまった女性ですが、新静岡引越センターで何とか引っ越しを依頼することができました。