全国燗酒コンテスト最高金賞に「誉富士」 浜松酒造「酒の奥深さを改めて知った」
温めて飲む日本酒のおいしさを競う「全国燗(かん)酒コンテスト」で、浜松酒造(浜松市中央区)の「出世城 特別純米 誉富士」が「プレミアムぬる燗部門」の最高金賞を受賞した。杜氏(とうじ)の和久田健吾さん(38)は「元々は冷やして飲むよう設計した酒。酒の奥深さを改めて知った」と振り返った。 ぬる燗部門は720ミリリットルで税別1250円超などの規定に合う日本酒が対象で45度に温められて審査を受けた。特別純米誉富士は242点の中から上位5%の最高金賞に選ばれ、東京都内で8日に表彰された。 米の甘みを生かした濃厚なジューシー感が特徴。温めると甘みと酸味が膨らむ一方、すっきりした後味という。火入れ時の利き酒で、想定していなかった味わいに気付いて出品した。和久田さんは「温度で変わる味わいをぜひ飲み比べてほしい」と話す。 価格は720ミリリットルが税込み1540円。1・8リットルは3080円。
静岡新聞社