置賜地域の郷土の味覚が詰まった「郷山のごっつぉ」弁当。やまがたアルカディア観光局が新たに開発した

　置賜2市3町の地域連携ＤＭＯ（観光地域づくり法人）やまがたアルカディア観光局は、置賜地域の郷土料理が味わえる弁当「郷山（さとやま）のごっつぉ」を開発し、お披露目会が18日、長井市の丸大扇屋で開かれた。 　旅の風情を演出する2段の丸わっぱ形。下段は、山菜やキノコのおこわと白米の2種類のご飯、米沢牛とゴボウのしぐれ煮、薄皮丸ナスや花作大根といった地元野菜の季節の漬物が楽しめる。上段にはニシンの昆布巻き、麩（ふ）の揚げ煮、菜の花のからしあえなど9種類を封入。甘味には、家庭料理としても親しまれる「くるみ寒天」を採用した。 　包み紙のイラストは、ホトケヤマ展望台（飯豊町）から望む散居集落がモチーフ。裏面は品書きのほか、明治時代、英国の女性旅行作家イザベラ・バードが置賜を「アルカディア（楽園）」とたたえた紀行文を引用し、歴史を伝える。 　観光客が地域の食文化を感じられるようにと、同観光局グルメチームが中心となり、松川弁当店（米沢市）と共に考案した。ターゲット「大人の女性」を意識し、味だけでなく品数や見た目にも腐心したという。同観光局のツアー利用客への提供のほか、フラワー長井線のイベント列車での活用も計画されている。

　価格は2200円。10食からの受注生産で、1週間前まで予約を受け付ける。注文は同観光局0238（88）1831。