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元「よしもとふるさとアスリート」陸上競技の指導者としての経歴を持つ128期・西田美菜

周囲の勧めで競輪を意識し始めた

「夢のようなスポーツ」でトップを目指すと力を込めた西田候補生

『競輪選手になるために、そして夢を叶えるために』今年は第127回生として男子72名、第128回生として女子21名の候補生たちが日本競輪選手養成所に入所し、2025年のプロデビューを目指している。この時期、“未来の競輪スター候補”と題して毎年お届けしている本シリーズだが、今年は7名の注目候補生へインタビューを実施した。今回は128期西田美菜(にしだ・みな)候補生を紹介する。(取材・netkeirin編集部) 　立命館大学で陸上に打ち込んでいたが、競輪選手を目指し適性試験一発合格！ 好きな焼肉の部位はハラミという彼女の原動力はいったいどこにあるのだろうか。西田候補生の素顔に迫った。 ーー推しはいますか？ 　推しではないですが、お笑いとミュージカルが好きです。小さい頃からダンスをやっていて、ミュージカルダンサーを夢見た時期もありました。あとは、大阪出身なのでお笑い芸人さんも好きで、いっぱいいて数え切れないですが、見取り図さん、ニューヨークさんが好きです。 ーーお笑い好きが講じて「よしもとふるさとアスリート」だったのですか？ 　それもありますが、人に教えたりするのも好きだったこともありまして。私はもともと陸上をやっていました。 ーーどうして競輪の世界に飛び込んだのですか？ 　大学3年の時に、陸上部20人をまとめる短距離リーダーをやっていたころ、スポーツ科学の研究をしていました。そのなかで低酸素トレーニング(気圧が低く酸素が薄い環境下に身を置くことで身体に負荷をかけるトレーニング)を強化しようという取り組みの中で、ワットバイクを活用した練習を取れ入れました。その練習の中でみんなから「競輪向いているんじゃない？」と勧められ、調べていくうちにワクワクしていた自分がいたことに気づいたのがきっかけです。 ーーですがすぐにはこの世界へは飛び込まなかった。 　はい。陸上を究めたいという気持ちも強かったですし“実業団でやりきりたい”と。後悔はしたくなかったですから。 ーー陸上と競輪、違いはどういうところでしょうか？ 　道具を扱うところですね。道具、自転車とひとつになって走らないといけないのが難しくて、今まさにその難しさを実感しているところです。 ーー憧れの競輪選手はいますか？ 　いっぱいいるんですけど、きっかけは児玉碧衣さんと小林優香さんと太田りゆさんなんですけど、今憧れているのは同県の日野未来さんです。普段は明るくて優しい方なのですが、練習を見させてもらったときに、ひとつひとつの練習をひたむきに、すごい大事にされている方で、普段と練習のときのギャップに憧れています。自分も練習を大切にしていきたいなと思っています。 ーー奈良所属なのですね。師匠はどなたですか？ 　105期の野口正則さんです。すごく優しい方です。自分がもっと練習したいですと伝えたら、“家で練習していいよ”と言ってくれる優しい方です。自分は自転車競技経験がなかったのですが、“ポテンシャルがあるし、思い切ってやってきたらいいよ”と送り出してくれました。 ーー西田さんにとって競輪とはなんでしょうか？ 　難しい。難しいですけど、目標に向かって頑張る中で、 頑張った分だけ賞金として入ってくる。陸上ではなかなか稼げなかったので、夢のようなスポーツです。 ーー競輪の世界でどうなりたいですか？ 　陸上やってたとき入賞はできたのですが、トップにはなれなかったんです。勝ち続けて、日本のトップ競輪選手になりたいです。 ーー将来の夢は？ 　グランプリに出場して、今まで支えてくれた人、これから支えてくれる人に、結果でしっかり恩返ししていきたいです。 「競輪とは夢のようなスポーツ」。競輪に希望を抱き「やるなら今しかない」と一念発起、陸上から転身した西田候補生のこれからが楽しみでしかたがない。